愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『はじめての人のための3000円投資生活』横山光昭

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多くの人々が金銭的に自活したり、人生設計における金銭的な部分をサポートするのが、著者の仕事です。

 

この本は、ある程度の金額を貯める、ということを目的として書かれています。

そのために、まずは月々3000円からでも投資を始めましょう。

貯金ではなく投資を選ぶのは理由が二つあります。

現在の預貯金では全く増えないか、利率が物価の上昇に追いつかずに目減りする可能性が高いためです。

 

おすすめは積み立て型の投資信託です。

商品と管理会社も紹介してくれています。

随時金額をあげていくと、目標とする金額に早く到達します。

 

様々なことは起き得るので、本書の通りにやれば必ずお金が物凄く貯まるとは限らないかも知れません。

しかし、お金について考える機会を待ち、毎月貯めていこうという考えを持って実行出来るようになれば、間違いなく本書を読んだ甲斐があると言えるのではないでしょうか。

 

『今こそ、韓国に謝ろう そしてさらばと言おう』百田尚樹

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作家として、様々なジャンルで優れた作品を多く書いている、百田尚樹の著書です。

 

1900年代の一時期、日本と韓国は同じ国でした。

その時に、日本の父祖が韓国民に対して行った数々の行為が、結局は仇となって現在に至っています。

謝るというと悪いことをしたように感じるかも知れませんが、そうではありません。

当時の日本人が、良かれと思い行ったことが、韓国民にとっては余計なお世話だったのです。

つまり、本書の主張である韓国に謝るべき行為は、余計なお世話をしてごめん!というものです。

 

日本が韓国を併合した当時、韓国の識字率は物凄く低かったそうです。

つまり、最低限のちゃんとした教育を受けられていない人が、とても多かったのです。

そこで、学校をいくつも作り多くの人が通えるようにします。

そして文字を教えます。

そもそも韓国には、話し言葉はあるけど書き言葉も普及していませんでした。

そこで、ハングル文字を普及させます。

これらには巨額の費用がかかりました。そこに、韓国の地域を良くしようという、当時の日本人の気持ちが、見て取れます。

 

また、当時はひどい身分制度がありました。

数パーセントの支配階級が、大多数の韓国人を奴隷のようにないし奴隷として扱っていました。

日本人は、この制度をやめさせました。

 

以前韓国では、糞尿を使う民間療法が広く信じられていました。

これも日本人はやめた方が良い、としました。

 

他にも様々な、良かれと思いやったけど、韓国人からは余計なお世話、ということがたくさんあったようです。

そして、慰安婦などのありもしない事件をあった事件として、妄信してしまいいつまでもからまれています。

本書を信用するなならば、韓国とは縁を切って、二度と関わらない方が良いように思えて来ます。

でも、本当にこんな民族がいて、それがすぐ隣の国なのだとしたら…。

恐怖です。

『正法眼蔵』道元

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正法眼とは隻眼とも言います。

仏教用語で第3の目のような意味です。

真理と訳されることもあります。

また、最大の宝物だとも言われます。

内容が難解なため、解説本も多く出ています。

仏教、禅、真理などを考えるには、是非とも読んでおきたいと思い、手にとりました。

 

自己と他者の違いは無く、突き詰めれば同一のものである。

自分の存在は、結局は無である。

 

般若心経で有名な、色即是空、空即色是なども出てきます。

空は何も無い状態ですが、それ故に全てを包括するため、もっとも広くて大きな概念のようです。

 

禅問答のような話し合いも出てきます。

著者が、この問いにはこう答えるべきだった、と解説しています。

問答をしている御二方も、高名な僧です。

上には上がいるものだな、と感心します。

 

読み進めていくと、様々な脳科学であったり、考え方や生き方の著書と重なる部分が出てきます。

正しいことだから重なるのか、それらの著者が本書を読んでいたのかは分かりません。

しかし、真理であったりそれに近いものはそんなものかな、という気がしました。

 

確かに、読んでほとんど理解出来ませんでした。

しかし、何かに触れることは出来た気がします。

いつかそれが、どこかで結実してくれることを祈りつつ、本書を閉じました。

読み手により程度が大きく異なりますが、必ず何かを得られるはずです。

 

『火花』又吉直樹

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お笑い芸人ピースの又吉直樹が、芥川賞を受賞した作品です。

著者は本を読むのがもともと好きで、それに関連した著書が、何冊かあります。

 

主人公はコンビを組んでいるお笑い芸人です。

ある時、かなりのインパクトを持った、先輩のお笑い芸人と出会います。

仲良くなった二人は、一緒に過ごす時間を多く持つようになります。

 

お笑い芸人は、続けていけるのは余程恵まれた人たちで、さらに売れるのは本当に一握りの人しかいない、という職業です。

そこで、理想を追い求めて、ひた向きに面白くしよう、なろうとする姿がとても清々しいです。

終わりは、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、少し難しいです。

考え過ぎずに読むと良いのかも知れませんね。

『お父さん、できる?小学校の算数』

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頭の体操、というクイズ本を学生の頃に解きました。

大人向けのなぞなぞ、ないしクイズのような本です。

それの算数の問題を集めているのが本書です。

 

小学校の算数と言うと、りんごが3個でバナナが5個みたいなイメージがあります。

はたまた面積や体積を求める問題であったり、距離や時間を求める問題であったり、とにかく楽しかったような記憶はありません。

 

しかし、本書は違いました。

もともと小学生向けの算数のはずなのですが、大人になった現在といても充分に歯ごたえがあります。

さらには頭を使うので、少し疲れますがとても面白いです。

ひらめきが必要であったり、ある種類の気づきが必要であったり、ある程度の地道な努力が必要であったりと、様々な問題があります。

 

常識に凝り固まってしまった頭をほぐすのにちょうど良い気がします。

そして無事に解くことができたら、とってもうれしいです。

小学生の問題なんですけどね。

『よくわかる元素図鑑』

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理科で習った元素。

当時はそれほど興味を持てませんでした。

水素、ヘリウム、リチウム、等々。

それがどうしてなのかを、本書を読んでわかりました。

それは、それぞれの元素を具体的なイメージとして思い浮かべることができなかったためです。

 

各ページにその元素の結晶化した写真が載っています。

そして、それぞれの性質や特徴などが詳しく解説されています。

どれも写真は美しいです。

こうしてみると、ダイヤモンドやサファイヤやオパールなどの宝石は確かに美しいです。しかし、各元素もとても美しいのです。

このような図鑑で始めから、元素の学習をしていたら、きっと早く好きになって理解できていたような気がします。

『そして生活はつづく』星野源

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テレビ俳優であり、劇団俳優であり、歌手であり、作家でもあり、と様々な顔を持つ星野源の著作です。

自身のダメな部分を、大丈夫かな?と、こちらが心配になるくらいにさらけ出しているエッセイです。

 

公共料金の支払いをなかなか出来ない著者。

毎月振り込み用紙が送られてくるのですが、すぐに紛失してしまいます。

自動引き落としにすれば良さそうなものですが、それもなかなか…。

 

子どもの頃にウンチを漏らしたエピソード。

中学生でわざと漏らしたりすらします。

 

他人からは、本当にダメな人だと言われてしまいますが、著者はめげずに自分なりに生活して行きます。

 

軽く笑えるお話がたくさんあります。

テレビでしか見たことがない人には意外な一面なのかも知れませんが、良く知っているファンには、そうそう!と頷けるエピソードが多いのかも知れません。

気軽に笑いたい時にしっくり来る本です。