愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『死刑の裏側』

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死刑について、かなり詳しく書かれている著書です。

 

古くは時の権力者により、死刑が執行されました。

その意義は、権力者の地位を脅かされないため、というものが多々あったようです。

見せしめとして行われたため、なるべく多くの苦痛を与えるような工夫もなされました。

市中引き回しの上、打ち首、獄門というようなものです。

生きている姿を多くの人に見せつけ、首をはね、さらにその首を多くの人に見せつける、という方法です。

今は人道的(?)な方法に変わって来ています。

電気椅子や薬剤を注入する方法です。

日本では絞首刑です。

13階段などと言われていますが、実際の作りは多少異なります。

以前は絞首台から降ろすのが早すぎて、息を吹き返した死刑囚がいました。

今はそれを防ぐために、数十分ロープにぶら下がったままの時間を設けています。

 

死刑囚が死刑を執行されるまでの数十時間を、録音したテープが存在します。

本書では、テープの音源から、その様子を記載しています。

かなりの臨場感があり、死刑囚や刑務官の息遣いが聞こえるようでした。

 

実際に死刑がどんなもので、どのように実行されるのか、死刑囚の生活や心境はどうか、などなど、普通ではわからない事がたくさん書かれています。

重い話題ですが、知っておいた方が良い事実が多くあります。

『一流に学ぶ色気と着こなし』干場義雅

 

一流に学ぶ色気と着こなし

一流に学ぶ色気と着こなし

 

 

『ちょいワルおやじ』の仕掛け人である、干場義雅によるファッションの指南書です。

 

服の色を五色程度に絞る。

趣味であるフットサルをするときも、ファッションを楽しむ。

自身がファッション業界に入るときのエピソードなども、紹介されています。

 

徹底しているな、と感じる部分が多々ありました。

何かに熱中するのは良いことですね。

ファッションなのですが、ビジネス書として見ると、違う面白さがあるかも知れません。

 

 

究極の私服

究極の私服

 

 

『得するお金のスゴ技大全』丸山晴美

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得する本です。

節約術が色々と紹介されています。

こういった本の良いところは、元を取りやすいところです。

キャッチフレーズは、50万円得する、です。

うん、素晴らしい!

 

まずはやりやすい物で、アプリを取る系統です。

すかいらーくグループなら、各種チェーン店で安くなるクーポンがもらえます。

ユニクロは500円のクーポンです。

 

お店で廃棄するはずの食べ物を安く譲り受けるサービスは、環境にも優しいです。

 

お得な株主優待も紹介してくれていますが、これは使う人の好みが分かれるかも知れませんね。

 

それぞれのサービスは、一回限りではない物が多いです。

ということは、使えば使うほど、いくらでも得する事が出来ます。

本書は、しっかり実践すれば、相当な利益を得られる優れた実用書と言えそうです。

『カルトムービー 日本映画』

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昭和の中頃から平成後期までの、カルトな日本映画を紹介してくれている著書です。

 

薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』、中山美穂仲村トオル清水宏次朗主演の『ビーバップ・ハイスクール』、『あげまん』、『ミンボーの女』などなど、有名なものも多く出てきます。

 

一本一本がボリュームたっぷりで、とても見応えというか読み応えのある一冊です。

本書が面白いのか、映画が面白いのか?

とにかく楽しく読めました。

『ルポ 中年フリーター』

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30〜40代でフリーターをしている人たちがテーマの、ルポルタージュです。

本書に出て来る人達は、好んでフリーターをしているわけではありません。

出来れば正社員として働きたいのですが、そうはいきません。

求人が無いのです。

企業は利益を上げるために給与を安くしたい。

そのため、アルバイトや契約社員という形態を取りたがるのです。

しかし中年にとっては全く給与が足りません。

家族を養って行くのに、ローンを払うのに、老後に備えるのに 、全くもって足りません。

そのためダブルワークやトリプルワークをして、無理矢理収入を上げる、という手段がとられたりします。

一方で、女性も大変です。

看護師さんのような、仕事量が多いのにもかかわらず、人手不足の職種はとても悲惨です。

妊娠しても休ませてもらえないのです。

ひどいと流産してしまうことさえあります。

しかし、優しい言葉をかけてすら貰えません。

 

もう少し上手くやったり、良い職場に就職する方法があるとは思いますが、本書に出て来るような人達がいるのは事実です。

もっと住みやす世の中になると良いのでしょうね。

 

『害虫図鑑』

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害虫と言われたら、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

本書は害虫と日夜戦うためにそれを研究している、アース株式会社の社員さんが書いた書籍です。

アースとは、様々な害虫駆除薬を作ってくれている、あの有名な会社です。

 

最初は虫嫌いな普通のOLなのですが、会社の業務なので、そんな事は言っていられません。

すぐに慣れます。

千や万という数のゴキブリのお世話を始めます。

著者が仕事を始めてわかったのは、ゴキブリも人が怖いということです。

ゴキブリの飼育部屋に入ると、物凄い数のゴキブリが、一斉に逃げて行くのです。たまに人に向かってくるのは、あちらはあちらでパニックになってしまっただけです。

 

他にもハエ、カ、クモ、マダニなど、数々の害虫をお世話していきます。

繁殖させるのに苦労したり、他の研究機関から、譲ってくれるよう依頼がきたり、意外に色々な出来事があります。

 

ゴキブリの種類と臭いがわかるようになったため、著者は外食時にゴキブリがいる店を嗅ぎ分けられるそうです。

知らない方が幸せな気がするので、ひょっとすると、要らない特技なのかも知れませんね。

『0歳から100歳まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』落合陽一

 

 

ゼロヒャクとも呼ばれて話題になった本です。

著者は、現代の魔法使いという異名を持つ、落合陽一。

これから、をテーマに語ることが多い著者による、学び方についての著書です。

 

ネットにより、様々なことが変わりました。

そして様々な技術の革新があり、身につけておくべき教養や知識はも、以前とはだいぶ違ってきているようです。

わからない用語が数多く出てきましたが、それぞれ解説してくれています。

内容が難解だからなのか新しいからなのか、一読しただけでは、よくわかりませんでした。

しかし、考えることの重要性や、様々な知識を身につけた方が良いことなどが、朧げながら理解出来ました。

何回も読んでみたくなる本です。

 

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

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2030年の世界地図帳  あたらしい経済とSDGs、未来への展望

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