愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『美しいものを見に行くツアーひとり参加』益田ミリ

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オーロラとかクリスマスマーケットとか、美しいと著者が思ったものを見に行くツアーの参加記です。

 

40代になった著者は、痛切に世界の美しいものを見たい!と思うようになります。

独り身なのと休みが取りやすい自由業なのと、もっというと参加したツアーを元に文筆して仕事に出来てしまうという、とても恵まれた環境の著者。

それぞれ数十万円するツアーですが、どれも高すぎるように感じません。

 

読んでいて、すぐにでも行きたくなりました。

『ルポ 新大久保』室橋裕和

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新大久保に住み始めることにした著者。

元々はコリアンタウンとして有名です。

しかし実際には、ベトナムや中国やフィリピンなど、とても雑多な多国籍の街です。

自由業でフリーな一人暮らしの中年男性である著者は、様々な店に行きやすい立場です。

街の住人たちと自由にやり取り出来ます。

 

新宿とも池袋とも違う、独特の雰囲気が伝わってきます。

住みたくはないけど、行ってたくなりました。

『サッカー最強の戦略』鈴木正治

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どうしてだろうこんなに上手くいかないのは。

そうだ、戦略だ!

戦略が何かは知らないのですけどね。

 

マーク相手から少しだけずれた位置に構えて、インターセプトを狙っておく

 

前を向かせない

 

膝を曲げて重心を落としておく

 

片足を少し引いておく

 

相手の目線が下がるまで近づく

 

腰を相手に当てて奪う。足先でいかない。

 

 

勉強になります!

これを守ってプレーを心がけると、今までよりも上手くなれそうです。

 

 

『比ぶ者なき』馳星周

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この世は自分のためにあるようだ

そのように唄った藤原道長

中臣鎌足中大兄皇子から藤原の姓を頂き、その子不比等が、藤原氏が隆盛する礎を築きました。

本書の主人公は藤原不比等です。

様々な権謀術数が渦巻く政の世界で、自らの欲望を成し遂げていきます。

多くの慣例や決まり事を覆していくさまは、読んでいてとても痛快に映ります。

かなり大変な世界なのは、今も昔も同じなのでしょうけど。

無常感も持ちつつ、それでも邁進する不比等

 

著者からすると珍しいテーマですが、読むととても合っているように感じました。

名作です。

子ども向け

今週のお題「寿司」

 

サカナはDHAやEPAが豊富に含まれているから、食べると頭が良くなるんだよ。

だから食べなよ。

 

そう言っても、うちの子はなかなか魚を食べません。

焼いても煮てもソテーしても。

しかしお寿司だと、マグロもサーモンもカンパチも大好きです。それから、バラ散らし寿司も大好物。

 

寿司って凄いな!

父親になって、そう思いました。

『おひとりさまvs.ひとりの哲学』

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ひとりで生きる、もしくはひとりで死ぬことについての対談です。

生きて死ぬということは、自然と宗教の話にもなります。

男性の視点からと女性の視点から。

哲学と名のつく本の著者と、おひとりさまという名のつく本の著者の対談です。

vs.となっていますが、概ねおふたりのご意見は近いようにも感じられました。

『日本国紀』百田尚樹

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日本という国が出来てから現在までを解説している著書です。

イザナギイザナミがお父さんとお母さん、となりそうです。

神話の時代から卑弥呼の時代になります。

この辺りから、朝鮮や中国との関わりが出てきます。

つまりここで日本という認識が出来たとも考えることが出来ます。

また、記紀についての記述も出てきます。

天照大御神日本武尊の話を見ると、日本の中で、まだまだ別の国同士で戦っているようにも見えます。

途中から右に寄りすぎなようにも感じますが、日本人は日本のことを知っておくべきなのは確かです。

読んでおくとためになる一冊です。