愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『栃木リンチ殺人事件』黒木昭雄

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知人からお金をひっぱる。

それだけでも下衆な行為ですが、本事件はそんなものではありませんでした。

数人で被害者を何日もに渡り拉致・監禁して連れ回す。

被害者の持っているお金が尽きると、その知人からお金を借りさせる。

元々被害者の人柄が誠実だったため、知人たちはどんどんお金を出してしまう。

卑劣な犯行にありがちな結末で、犯人は無計画かつ無慈悲に、被害者の命を奪います。

実に恐ろしい点は、この事件が発覚したのはほとんど偶然で、誰にもバレずに風化してしまうギリギリなところだったというところです。

『アニメあるある』

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死亡フラグに代表されるように、ある種のお約束や決まり事は存在します。

それのアニメあるあるを集めたのが本書です。

アニメの中では少しコア、言い方を変えるとオタク系です。

そのため、知っている人にはあるあるだけど、一般の人には何それ?かも知れません。

それでも何となく笑えるのは、本書の題材に対する愛情を感じさせます。

『平成の教訓』竹中平蔵

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平成は約30年ありました。

この間にバブルが弾たりなど、日本はかなり停滞していたと言われています。

失われた年月だとも。

しかし無駄なことは何もない、ともよく言いますよね。

平成には何があったのか。

どう捉えられるのか。

これをどう活かせるか。

社会全体は、自らの周囲と同じ部分があります。

何かに活用できるものが得られるはずです。

『思考の整理学』

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思考を整理するための方法が書いてある本です。

本屋さんの目立つコーナーに置いてあって、手に取りました。

ここ数年の間、多くの東大生が読んだのだとか。

メモをしたり思考を煮詰めておいたりと、さまざまな方法が、エッセイのように紹介されています。

われわれ一般の人間は、特にそんな風に思考を整理していく必要を感じることは無いのかも知れません。

それでも、わずかでも得た知識や思考法は自らの骨子となります。

それを最大限に良いものにするには、こんな方法は有効だと言えるでしょうね。

『日本人が知らない日本人の遺産』

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中国人は『善』、西洋人は『真』、インド人は『聖』を尊ぶ。

日本人は『美』を大切にする。

 

鳥のさえずり:春、夜明けを告げる

虫の声:           秋、夕闇とともにやって来る

 

日本の良いところを日本人が知らないのは、勿体ないとともに、恥ずかしいです。

それが進んでしまうと、日本がどんどん変質してしまう。

まあ,それは必然でしょうけどね。

どこの国や地域でも良い遺産はあるので、大切にしたいものですね。