愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『聖書』

イエスの言行を見ていくと、実に多くのことを聖書から引いていることがわかる。

言行録は新約聖書で、引いているのは旧約聖書から、である。

ある程度聖書を知っていないと、その辺りのことはわからないだろう。

イエスはきっと、敬虔なユダヤ教徒であろうとしたのだろうな、と思う。

人によっては、それが異端に見えたか。

いや、そう見る人は破戒僧のようなものだったか。

人格は素晴らしいのは間違いないが、荒削りにも見える。

などというとバチが当たりそうだが。

キリスト教の愛と仏教の愛は、全く別物だということもよくわかる。

日常で使う愛も、また違う。

やはりこれを知らなければ、キリスト圏の人と本当の意味で分かり合えることはないのではないか?

そんな気がする。

『くもをさがす』西加奈子

がんになった。

そう、人はがんになる。

それは自分かも知れないし、親しい人かも知れない。

今まではあまり近しい人は、なっていなかっただけだ。

また、風邪をひいたり怪我をしたりは自分にもあったが、大病をしてこなかっただけた。

いずれ来るのだろう。

生きて老いてきた。

小さいながらも病を得てきた。

私たちはみんな、いつか病んで死ぬ。

そのことを、再認識させてくれた。

『後世への最大遺物』内村鑑三

一人ひとりの生き方。

働きにより生み出した成果。

周りの人や他者に与えた恩恵。

それらが、遺産になる。

人は死して名を残すというが、名が残る何かを成し遂げた、ということだろう。

その何かが他者へ、それも直接の相手だけでなく、その先の相手のためにもなる。

それは時間も超越していく。

『晩菊』林芙美子

若い頃に男女の仲になった二人。

それが時を経て再開する。

男は他の女性と結婚すると言い、女に借金を申し出る。

女はもはや老女と思える齢になっている。

楽しそうな会話だが、貸す貸さないお金のやり取りは、紛れもなく戦いである。

お金は恐ろしいと言うべきか、男女は恐ろしいと言うべきか。

はたまた人は恐ろしいと言うべきか。

『硝子戸の中』夏目漱石

優しい人だったんだろうな。

夏目漱石のエッセイには、随所からそういうふうに読み取れる。

昔幼かったころに、母から不安を取り去ってもらったこと。

珍しく1人で家に訪ねてくる女性を、穏やかに励ます会話。

動物に対するフラットな目線。

きっと真っ直ぐに物事を見つめていたのだろう。

おやつと健康

今週のお題「おやつ」

 

幼稚園生の頃、毎日三時におやつが出ていた。

母の方針によるのだろう、パンの耳のかりんとうや、もち米を揚げた煎餅や、クラッカーにチーズを乗っけたものなど、ちょっと手が混んでいて、おそらく栄養になるようなものだった。

そのお陰か、今ポテチやチョコレートを食べるのに、何とはない罪悪感を覚える。

健康的なのかも知れない。

これも親の贈り物と言えるのだろう。

『ハイブリッド戦争』廣瀬陽子

現在の戦争は、軍隊が武器を持って攻め込み、攻撃する、という単純なものでは無くなってきている。

ドローンやロボットが戦う。

また、敵対国の電源やネットを切断したり、海底ケーブルを切断したり、人工衛星を攻撃したり。

もはや何でもありの様相を呈している。

諜報戦が幅を広げているということか。

スマートとも言えるかも知れないが、こうしてスマホやパソコンをいじっている最中にも、攻撃を受けている可能性はある。

Amazonのおすすめも似たようなものだろう。

恐ろしい世の中になったものだ。