愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

『死刑囚最後の日』ヴィクトル・ユーゴー作 豊島与志雄訳

『レ・ミゼラブル』、『クロムウェル』、『ある喜劇についての悲劇』などの著者である、ヴィクトル・ユーゴーの作品。 当初は無名人の作として発表されました。 そうして世間の耳目を集めて、死刑について世間の人たちに関心を持ってもらう、という意図があ…

『伝える力2』池上彰

何かを相手に伝える必要があるときに、どれくらい伝わるか、さらには伝えることで相手がどう動くかは、まちまちです。 それは、その人の伝える力によって、かなり左右されるはずです。 つまり、他者と関わる場合はどんな時でも、伝える力がかなり重要だと言…

『読みたいことを、書けばいい。』

著書は長年電通で働いていました。 ある時、仕事で映画についての文章を書くことになりました。 筆が乗るというのか、短いもので良かったはずが、一万字ほどの超長文を書き上げます。 一番最初に書いてあるのが、書きたいことを書けば良い、ということです。…

『国宝の解剖図鑑』

日本には様々な国宝が存在しています。 屏風などに描いた絵画。 茶碗などの陶器。 大小や素材が様々な仏像。 お寺やお堂などの建築物。 美術館や博物館で見られる物もあれば、一般の人には見る機会が、なかなか無い物もあります。 それを本書では、丁寧に解…

『自分は自分、バカはバカ。』ひろゆき

元2ちゃんねるの管理人である、ひろゆきの著書です。 世の中に多くいるバカな人と、どのように接していくと、快適に暮らしていけるかについて書いてあります。 また、様々な状況でいかに快適に過ごすか、ということについても言及されています。 著書はもの…

『小説 聖書 新約編』

イエス・キリストの生涯を小説形式で書いている著書です。 キリストの誕生から磔にされて亡くなり、復活するところまでが描かれています。 小説なので、風景や心境の描写があり、また生き生きとした対話があります。 そして、使徒たちのキャラがバッチリ立っ…

『暴力団』溝口敦

暴力団についてのルポルタージュです。 著書はこの分野の第一人者である、溝口敦。 本書の凄いところは、通常では取材が難しいであろう暴力団について、微細に調べた事実が記されていることです。 暴力団対策法が出来てから、暴力団はかなり厳しい状況に立た…

『この世は二人組ではできあがらない』山崎ナオコーラ

ちょっと可愛らしい女の子が主人公の小説。 女の子といっても大学生で、作中で卒業して会社に勤め、小説家になるために退職して行きます。 たまがわの土手でパンを食べているシオちゃん。 その姿を見て、紙川さんはシオちゃんを意識するようになります。 や…

『孫子』

古代中国で書かれた兵法書です。 孫子により書かれたのですが、孫子が誰なのか、実は何人もの手によって書かれたのかは謎という、ミステリアスな部分もあります。 予想されている人はいますけどね。 いずれにしろ、現在まで読み継がれる名著なことに、変わり…

『もしもあの動物と暮らしたら!?』小菅正夫

旭山動物園の前園長が著者です。 動物園だから、というわけではなく、実は一般家庭でも法律的には飼育可能な動物は、意外にも結構います。 ただし、色々な手続きが必要であったり、運搬にも届出が必要であったり、食べ物が特殊であったり、多量に必要だった…

『考える教室 大人のための哲学入門』若松英輔

すべて良書を読むことは、一流の著書と対話するようなもので、しかも最上の、入念な準備がなされたものだ。 『方法序説』でデカルトが述べています。 プラトン 『ソクラテスの弁明』 罪人の疑いをかけられたソクラテスが、無罪を証明するために、弁明します…

『おとなの教養2』池上彰

おとなとして、身につけておきたい教養を書いた著書の、第2弾です。 著者も同じく池上彰。 前作では、宗教や歴史などの普遍的なものが、テーマになっていました。 本書では、時事的なものまでを取り上げています。 1、AIとビッグデータ データの読み方に注意…

『フランス人は10着しか服を持たない』

カリフォルニアに住む著者は、フランスにホームステイすることになります。 本人曰わく、典型的なカリフォルニアガールである著者。 そんな著者が、フランス人の生活に数々の感銘を受けつつ、成長して行きます。 食べる時は食べることに意識を集中する。 き…

『人生を狂わす名著50』著 三宅香帆 絵 今日マチ子

京都大学の大学院生であり、天狼院書店・現京都天狼院のスタッフでもある著者。 書店のウェブサイトに書いた記事が書籍化されたものが、本書です。 ブックオフに入り浸る小学生時代から、現在は深夜に本屋をうろつき、人の本棚に対してフェチシズムを覚える…

『論語の読み方』渋沢栄一

著名な中国発の著書である『論語』を、渋沢栄一が解説した本です。 論語の著者は孔子です、念のため。 文、行、忠、信 まなび、行い、人のために尽くし、信義を重んじる。司馬温公、菅原道真、水戸光圀などがそれにあたる。 人の上に立つなら、弘毅であれ 器…

『しゃべくり漫才入門』元祖爆笑王

漫才を教える学校があります。 本書はそこで教えている先生が書いていて、授業中のやり取りや、芸人さんとの対話などが収録されています。 キャラを作る。 初対面の人と打ち解けるには、まず相手をいじる。 ボケの種類と解説。 ツッコミの種類と解説。 読ん…

『死刑の裏側』

死刑について、かなり詳しく書かれている著書です。 古くは時の権力者により、死刑が執行されました。 その意義は、権力者の地位を脅かされないため、というものが多々あったようです。 見せしめとして行われたため、なるべく多くの苦痛を与えるような工夫も…

『一流に学ぶ色気と着こなし』干場義雅

一流に学ぶ色気と着こなし 作者: 干場義雅 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2017/01/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 『ちょいワルおやじ』の仕掛け人である、干場義雅によるファッションの指南書です。 服の色を五色程度に絞る。 趣味であ…

『得するお金のスゴ技大全』丸山晴美

得する本です。 節約術が色々と紹介されています。 こういった本の良いところは、元を取りやすいところです。 キャッチフレーズは、50万円得する、です。 うん、素晴らしい! まずはやりやすい物で、アプリを取る系統です。 すかいらーくグループなら、各種…

『カルトムービー 日本映画』

昭和の中頃から平成後期までの、カルトな日本映画を紹介してくれている著書です。 薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』、中山美穂、仲村トオル、清水宏次朗主演の『ビーバップ・ハイスクール』、『あげまん』、『ミンボーの女』などなど、有名なものも…

『ルポ 中年フリーター』

30〜40代でフリーターをしている人たちがテーマの、ルポルタージュです。 本書に出て来る人達は、好んでフリーターをしているわけではありません。 出来れば正社員として働きたいのですが、そうはいきません。 求人が無いのです。 企業は利益を上げるために…

『害虫図鑑』

害虫と言われたら、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? 本書は害虫と日夜戦うためにそれを研究している、アース株式会社の社員さんが書いた書籍です。 アースとは、様々な害虫駆除薬を作ってくれている、あの有名な会社です。 最初は虫嫌いな普通のOLな…

『0歳から100歳まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』落合陽一

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書 作者: 落合陽一 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2018/11/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ゼロヒャクとも呼ばれて話題になった本です。 著者は、現…

坂を下って行くと教会があって、その先には海がある

大学生だった当時、長く付き合っていた彼女と函館へ旅行しました。 坂の多い街で、中でも有名な場所では写真を撮る観光客で、多くの人がいました。 そこを下って行くと教会があり、瀟洒な街並みに静謐な空気が流れていました。 さらに行くと市街地です。 市…

『経済用語図鑑』

恥ずかしながら、経営者ですが、経済に強くありません。 自分が従業員であれば、経済や商業に明るく、やり手の経営者であって欲しいです。 そして事業を発展させて、お給料や待遇を良くして欲しい、そう願います。 本書は難解な文章ではなく、イラストという…

『勉強上手』成毛眞

勉強上手 作者: 成毛眞 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2012/06/28 メディア: 単行本 クリック: 15回 この商品を含むブログ (17件) を見る 元マイクロソフト社長の成毛眞の著書です。 勉強上手というタイトルで、一見すると勉強法を書いてあるように思いま…

『きのこ盆栽』

著者は、きのこが大好きです。 自然界できのこはとても儚い存在で、元気で生えている状態が、意外に貴重なのだそうです。 そこで著者は考えました。 きのこで盆栽を作ってしまえば、常に保管して愛でることが出来る、と。 そして、普通の盆栽は難しいので、…

『社会人大学人見知り学部卒業見込み』若林正恭

オードリーの若林正恭が著者です。 人見知りの芸人さんとして、というわけではないでしょうけど、頑張っていて面白い、素敵な芸人さんです。 そんな著者が、人見知りのまま社会人になってから、まともな社会人生活を送っていく様子をエッセイとして綴ってい…

『刑務所なう。』堀江貴文

企業家として活躍していて、時代の寵児、とまで言われた堀江貴文。 その著者が、刑務所に収監されて、悪戦苦闘する日々を描いたのが本書です。 刑務所内部のことを知る、という意味でも、著者の人となりを知る、という意味でも、大変色々な事を知ることがで…

『1年で100個の願いを叶える』さとうめぐみ

1年で100個の願いを叶える 心地良く満たされた日々のつくりかた 作者: さとうめぐみ 出版社/メーカー: 廣済堂出版 発売日: 2016/08/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る いかにして幸せに生きるか、というのがテーマの著書です。 物凄く小さい目…