愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『プロカウンセラーの共感の技術』杉原保史

人の話を聞くのは、とても大切なことです。 しかし私たちは、なかなかそれが出来ません。 ともすると、自分が話を聞けていないことにさえ、気づけない。 本書では話を聞くプロが、話を聞いてさらに共感するための技術をしっかりと解説してくれています。 共…

『フランス人は10着しか服を持たない2』ジェニファー・L・スコット

シックでミステリアスで魅力的な人。 そんなフランス人から、素敵に生活していく術を学べるのが本書です。 人を内側から輝かせる不思議な魅力は穏やかな心から生まれます 帰宅時に持ち物を置く場所を決めておきましょう 朝植物に水をあげる際、挨拶をしまし…

『学研まんが世界歴史3』

前半はインドの古代文明から始まります。 カースト制度の元が出来て、その後ブッダがその制度ヴァルナを否定した布教活動をしました。 それから250年後、アショーカ王が、法を刻んだ石碑を各地に建立しました。 次は中国です。 殷王朝から周に代わり、戦国時…

『池袋ウエストゲートパーク 裏切りのホワイトカード』石田衣良

池袋の街で起こる様々なトラブルを、主人公のマコトが解決する、シリーズものです。 覚醒剤を使用した情事に縛られる、シングルマザーとその娘をどう救うか。 ネットとスピリチュアルな世界が絡み合う、不思議な世界観の話。 他、いつものGボーイズのタカシ…

『366日の西洋美術』

一日一枚西洋画を読む、ないし眺めるというコンセプトの著書です。 宗教画あり、写実的な絵があり、ポスター絵あり。 雑多な絵画が紹介されていて、さらに解説文もかなり詳しいものが、添付されています。 絵は小さいですが、そこは書籍なので仕方ないですよ…

『エロスの作法』壇蜜

エロスにもお作法があるのですね。 タレントの壇蜜さんが書いた、女性が男性に喜んでもらうにはどうしたら良いか?を書いた著書です。 上手く触る。 笑顔をしばらくやめてミステリアスに見せる。 弱点を教える。 万人に良い方法、というのはあり得ないのでし…

『学研まんが 世界の歴史1』

やはりリベラルアーツを身につけて置きたい。 我が娘にプレゼントした一冊です。 が、我慢出来ずに先に読んでしまう父、43歳。 ビッグバンから始まり、バクテリア、クラゲ、節足動物、魚、恐竜、哺乳類、という順番に紹介されていきます。 これ、歴史なんで…

『困ります、ファインマンさん』

タイトルに出てくる、ファインマンさんが著者です。 ノーベル物理学賞を受賞した、素晴らしい学者のエッセイ集です。 大学教授でもあるのですが少しも硬いところがなく、よく冗談を言うため、ふざけているのか本気なのかはっきりしないこともある、という魅…

『ポムポムプリンのパンセ』

フランスの学者であるパスカルが、著したパンセを引用して纏めた本です。みんな幸せでいたい。 相手の気持ちを大事にする→自分の気持ちも伝わる みんなと違う意見なら、違う意見だと言う正しい、とか当たり前、とか思われていることに疑問を持とう 同じ目標…

『解剖学教室へようこそ』養老孟司

学者である、養老孟司教授の著者です。解剖学自体は、それぞれの形体を理解することです。そこに、なぜ?という疑問を足したり、生理学を足したりすると、様々な広がりがでます。 糞や尿などの排泄物を(汚い)と言う。もともと自分が出したものなのに、人は勝…

『一日10分で脳が生まれ変わる』苫米地英人

息を吐くときにお腹をへこませるとリラックスできる。 成功体験を思い出す 嬉しい、楽しい、気持ちいい、誇らしい、かっこいい それぞれ、その場面に行き、五感で思い出す。 ゴールを設定する 現状では達成不可能なこと 自分にとって望ましいこと 夜寝る前に…

『黄金のアウトプット術』成毛眞

元Microsoft社の社長で、現在はHONZというサイトを運営したりしている成毛眞氏の著書です。 アウトプットの上達は、アウトプットする!です。 SNS上でアピールしないと言う事は、存在しないのに等しいです。 現在の人はアウトプットが少なく、インプットが多…

『カルメン』

ドン・ホセの独白形式の作品です。 ボヘミアンのカルメンこと、カルメンシタという女性との、出会いから別れまでを描いた作品です。 カルメンに出会い、恋をしてしまったために、兵士の仕事を捨ててお尋ね者になるホセ。 密輸入、盗賊、人殺し、転げるように…

『ラブレター』いわさきちひろ

柔らかいタッチの絵を描く作家さんである、いわさきちひろ氏のエッセイです。 タイトルのラブレターは、旦那さんにあてた手紙のような内容だから、と考えられそうです。 会えなくて、手紙の返事も来なくて、読んでいるこちらの胸が苦しくなるような、描写が…

『阿Q正伝・狂人日記』魯迅

魯迅の代表的な作品集です。 周囲の人が自分を食べようとしている、という妄想に取り憑かれた男を描く、狂人日記。 子どもの体調が悪くなったのを懸命に助けようとするが、助けられずに亡くなってしまう話。 全編を通して、愚直な人や貧しい農村の風景が、こ…

『炎上商法で1億円稼いだ男の成功法則』シバター

YouTubeに動画を上げることで利益を得る。 これを職業にしている著者は、ユーチューバーです。 プロレスラーでもある著者は、YouTubeに もエンターテインメントを取り入れているようです。 煽って、盛り上げて、かつ楽しませるという部分があります。 炎上商…

『自分が嫌われてると思ってる人へ』スリムクラブ真栄田賢

沖縄出身の芸人である真栄田賢の著書。 マンスリーよしもとに連載されていた文章を、まとめた物です。 とても下らなくて、文章もまとまっていないところが散見されます。 しかし、何度も声を上げて笑いました。 おそらく、それが全てだと思います。

『好き、だった』

複数の作家さんによる、短編集です。 一話一話がかなり短くて、読むのにそれほど時間がかかりません。 好き、という感情。とりわけそれが過去形の、好きだった、になるとこんなに切ないんですね。

『百田百言』百田尚樹

名言集、です。 しかし、一般的なそれとは趣が異なります。 それは、著者による小説に登場する人物の言葉、という点です。 『永遠のゼロ』 『海賊と呼ばれた男』 『モンスター』 『影法師』 『風の中のマリア』 『カエルの楽園』 『錨を上げよ』 『輝く夜』 …

『マトリ』

麻薬取締官、通称マトリとして、長年第一線で活躍してきた著者。 マトリは厚生労働省の管轄で、覚醒剤や大麻やLSDなどの、各種麻薬に絡んだ犯罪を取り締まるための専門組織です。 マトリは全国で、300人ほどいます。 公務員試験を受けて入職する場合と、…

『毎日笑って半年笑える ジョーク世界一』アカデミー出版

声を出して笑えるというのは、とても素晴らしいことですよね。 たまに本を読んでいて、そういったゾーンに入ることがあります。 本書は、世界の様々なシチュエーションでのジョークを、たくさん紹介してくれています。 一つ一つが短いので、とても読みやすい…

『外国人ヒットマン』市橋文哉

近年日本では、明らかな強盗目的でもなく怨恨でもなく、動機のはっきりしない殺人事件が散見されています。 八王子スーパー事件。 世田谷一家惨殺事件。 ライブドア懐刀怪死事件。 餃子の王将社長射殺事件。 それらがもし、動機を持った主犯とカネで雇われた…

『自分の中に毒を持て』岡本太郎

芸術家の岡本太郎による著書です。 大阪万博の際、太陽の塔で一躍有名になり、そこで知った人は多いのではないでしょうか。 また、芸術は爆発だ、という名言でも有名です。 著者は、子どもを子ども扱いしない両親のもとで育っていきます。 対等に話し、大人…

『南方熊楠 人魚の話』

小学生の頃、ある週刊少年漫画誌において、異色の作品が連載されました。 闘いや冒険やギャグ漫画ばかりの中で、実に難解であったことを覚えています。 そのため人気が出なかったのか、早くに連載が終わってしまったようです。 当時の記憶では、植物学者でし…

『インテリジェンス人間論』佐藤優

外交官として活躍してきた著者。 インテリジェンスとは、情報を駆使して政治や国家の舞台でこちら側が有利になるよう、駆け引きするようなことを指します。 本書では、数々の著名な政治家が出てきます。 それらの人々のインテリジェンスを、様々なエピソード…

『幸せになる勇気』岸見一郎 古賀史健

『嫌われる勇気』と合わせた二部作の、完結編です。 アドラーの心理学を基に、哲学者と若者が対話をします。 どうすれば人が幸せになれるか。 アドラー心理学、ギリシャ哲学と同一線上にある思想。 自分のやるべきことと他者のやるべきことを切り分けて考え…

『ブッダの教え一日一話』アルボムッレ・スマナサーラ

テーラワーダ仏教という、原始に近い仏教の長老による著書です。 宗教書はとかく、上手い事を言おうとか、信仰させようとしがちです。 しかし本書には、というかひょっとしたら原始仏教には、そういうところが無いのかもしれません。 シンプルに読み進められ…

『ソクラテスの弁明』プラトン 納富信留

哲学者と言えばすぐに名前が出てくるのが、この人、と言っても過言ではないでしょう。 無知の知 みんなが、立派で良いことを、何一つ知ってはいない。知らないのに知っていると思っている人は、知らないと思っている人よりも、その点において劣っている。知…

『カンブリア宮殿 村上龍✖️孫正義』

小説家の村上龍氏が司会を務めるテレビ番組に、ソフトバンクの孫正義氏が出演した回を、書籍化したものです。 組織では、それぞれのユニットに意思決定権やインテリジェンスがあると強い。 クライアントの本音に対して常に心を開いておく。 逆境はエネルギー…

『コーラン』マイケル・クック 大川玲子 牧野信也

イスラム教の聖典である、コーラン。実際にはクルアーンという発音が近い、と言われています。アラビア語で書かれているものでなければ、正確にはクルアーンでは無い。つまり本書はコーランの解説書ではあるが、実際のコーランとは、神聖さなどにおいて大分…