愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『お釈迦さまの脳科学』苫米地英人

アメリカの建国神話(1620年イギリスで迫害されていた清教徒たちが新大陸に渡ってきた) →キリスト教原理主義、外への影響力が大きい インドにお墓は無い、遺体はガンジス川へ流す 世界では上座仏教(小乗仏教)とチベット仏教が、仏教の正当だとみなされている …

『今を生きるための現代詩』渡邊十絲子

詩は解釈が分かれたり、理解できなかったりは、あって当然 (自分にとって)魅力があれば良い 時に書き手の解釈も更新し得る 優しくわかりやすい→ 善 難しくてわかりにくい→悪 これはマスコミによる洗脳 本来は難しい方が楽しくて面白い まずは詩を肯定してみ…

『全体主義の克服』マルクス・ガブリエル 中島隆博

パンデミックは万人に関わるウィルスに国境はない 競わされている国民文化、人種、階級等をやめよう トランプもプーチンも習近平も、民主的に選ばれた 誰かがクリックするだけで、GAFAが儲かる仕組みになっている 中国では1つのアプリで、政府が人々を全てス…

『幸福論』アラン 合田正人

良い天気も悪い天気も、作るのは自分自身 天才であってもなくても、毎日書くこと 不機嫌になったらまずは休む 意志の力で楽観主義になろう 困難も不幸も原因が分かれば対処ができる まずは(怒らない)と決めてしまおう 上機嫌でいることが礼儀の第一歩 自身…

『聖☆お兄さん』4

イエスとブッダが人間社会の、それも日本の立川というローカルな街で暮らすお話です。 ある程度のキリスト教や仏教の知識があると、より楽しく読める細かい笑いが随所に出てきます。 イスラムやヒンズーなどの聖人たちは、諸々の理由で登場させられなかった…

『ムーミンパパの思い出』

本書の主人公は、ムーミンの主人公であるムーミンのパパです。 そのパパの小さかった頃に冒険に出たお話です。 ムーミントロールであることは同じで、出てくるその他の登場人物も重なっている所があり、世界観は同じです。 とても穏やかで寛容なムーミンパパ…

好きこそ物の哀れなれ

今週のお題「お気に入りの靴下」 まだ幼い娘が、猫柄の靴下を気に入って、いつも履いています。 ご丁寧に小さい尻尾の飾りまでついていて、実に可愛らしい。 頻繁履くので、もはや踵の部分が擦り切れ始めています。 (それもそうだよな) そして、ふと自分の…

『ツバキ文具店の鎌倉案内』ツバキ文具店

鎌倉に生まれて文具店を先代から受け継いだ、おそらく小説の主人公。 彼女の利用しているお店やお寺や名物の食べ物を、様々なエピソードとともに紹介している著書です。 私自身は小説を読んでいないのですが、なんとなくその世界観が浮かんできます。 素朴な…

『忘れられた日本人』

日本の地方を周って、その土地の人から聞いた風習を紹介しています。 話し方も独特で、考え方も様々です。 場所も違うのですが、時代もかなり違います。 そのため、時として全く知らない外国の話を聞いているような感覚に捕らわれます。 単純に古き良き昔の…

『不思議の国のトムキンス』

アインシュタイン博士による相対性理論。 本書はそれを物語でわかりやすく解説してくれています。 ある程度デフォルメされているけど、これは現実社会で起きていることなのですよね、わたしたちが気づかないだけで。 ビックリです。

『ディレクターズノート』

プロ。 言ってみれば、仕事をしている人はみんなプロフェッショナルです。 本書はその中でも、一流と呼ばれる人を取材してTV番組にしたものを、その回のディレクターと振り返るという趣旨です。 各分野で有名になる人には、やはりそれなりのものがそれぞれに…

『HONZが選んだノンフィクション』成毛眞

様々な境遇の人たちが思い思いのノンフィクションを紹介する内容です。 自分が読んだ本もいくつか出てきました。 同じ本でも、人により注目する部分や感じ方が違うのが実際に見て取れました。 また、読んでみたくなった本がいくつもあります。 共通の趣味を…

『必携お経読本』九仏庵 方丈

お葬式くらいでしょうか、一般的な現代人がお経に接するのは。 何やらありがたいことを言っているはずだと言うことはわかるのですが、実際には何が何やらさっぱり分かりませんよね。 それをわかりやすく解説しているのが本書です。 法華経と般若心経は合わせ…

『ゼロ』堀江貴文

実業家で様々なところで活躍しているホリエモンこと堀江貴文氏の著書です。 本書は実刑判決を受けて刑務所に勾留されたのち、釈放されてから上梓されました。 当時は様々な好奇の視線に晒されたり、厳しい見方をされて、本当に辛かっただろうと思います。 房…

暑くない

今週のお題「秋の歌」 暗くなってきて外に出たときに、 「あ、もう暑くないんだな」 そう感じる瞬間がある。 夏ではなくなった。すなわち秋が来たのだと。 肌がそれを感じると、耳も同じように小さな虫の声を拾い始める。 少し前までは、ジーワ、ジーワと蝉…

『貧困ニッポン新記録』ビートたけし

日本は貧困になっているのですよね。 まあ、それこそ色々な意味でなのでしょうけど。 さて、映画監督として世界的に有名で、お笑い芸人としても長年活躍しているビートたけし、もしくは北野武氏です。 本書では著者名をビートたけしにしているので、お笑い芸…

『キリシタン拷問史』

日本では昔、キリスト教徒をキリシタンと呼んで迫害していた時期がありました。 キリスト教では迫害されて亡くなることを殉教と呼び、その人は聖人と呼ばれるという風習があります。 過酷な拷問を受けるキリシタンたち。 政治的な思惑から、それを加える武士…

『ネット私刑』安田浩一

少年法のように外部から見えないものは、不満につながりやすい ネットは帰省しにくく、情報の解放区になっている 1歩夕さんにとって(在日)や(日教組)は憎悪を盛り上げるための記号 ヘイトスピーチをする人:在日の友人がいるとよく言う 人種差別主義者:黒人…

『マンガブッダに学ぶ穏やかな働き方』手塚治虫

ブッダは仏教の始祖で、お釈迦様とも言われる人です。 本書はその言葉から、穏やかに働くヒントとなる物を多く抜粋しています。 ちなみにここで出てくるブッダは手塚治虫氏のマンガなので、正式な仏典とはかなり異なることを知っておかなければいけません。

マキとハイ

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」 マキとハイ ある高僧が生と死の関係を、薪と灰の関係に例えました。 薪が燃えて灰になるように、生きているものが死をむかえる。 それぞれの間に明確な区切りはなく、同じものの延長…

赤のイメージ

今週のお題「赤いもの」 ヘミングウェイの小説を原題にした物語が、TVで流れていました。 主人公の老マタドールが真紅のマントで闘牛をする姿は、鮮やかで目を引きました。 赤の広場、中国の国旗などは、共産主義を強烈に思い起こさせます。 太陽の色は黄色…

『購書術』中川右介

本が好き、と言う場合は読書が好き、すなわち本を読むのが好き、という意味になります。 そして本書のテーマは購書術、本の買い方です。 買った本は読むのが当然と思えますが、本書の趣旨はそうではありません。 あくまでも本を買うということに、焦点を合わ…

『100分de名著 資本論』カール・マルクス 斉藤辛平

資本主義は本当に大丈夫なのか? 資本主義には多くの問題があり、深刻化しているのに、経済を回し続けなければならないのか? 資本主義ではない自由で平等で豊かな社会をどうやって構築するかを考えなければいけない 資本主義には暴力性がある 貨幣では測れな…

中学生の頃の自分

今週のお題「叫びたい!」 とにかく恥ずかしいですよね? 中学生の頃の自分。 思い出したら叫びたくなります。 「やめろ、オレのバカーーー!!!」 ……………。

『銀河鉄道の夜』宮沢賢治 ロジャー・バルバース

宮沢賢治作品のモチーフ 人が他人と協調していくにはどうしたら良いか? 人が人生に意味を持たせるには? 自然と共存するため人は何をすべきか? 罪悪感 人間は生きていくのは、なんて大変なんだろう 世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はありえない 僕…

『原訳 スッタ・二パータ』アルボムッレ・スマナサーラ

哲学や宗教を正確に理解するには、文章を丸ごと覚える 意味だけを覚えると主観により思考がずれていってしまう 蓮の根が水中で広がりあちこちに花を咲かせるように(欲)も1つで終わらずどこまでも増える 五感の限界を知り、やりすぎないようにする →楽で健康…

『100分de名著 真理のことば』ブッダ 佐々木閑

仏教は多様性に富んででいる 日本の仏教は本来のブッダの教えとかなり異なっている 自分の救済者は自分自身 自分をコントロールして初めて、得難い救済者を手に入れられる ブッダの教えは科学的 子供や財産は自分のものではない そもそも自分自身が自分のも…

『ズルさのすすめ』佐藤優

ロシア語のヒートリー(形容詞) 悪い意味と良い意味がある 腹の内を見せない、悪賢い すばしこい、創意工夫に富んだ 聖書の神は因果応報を否定している 共通善:みんなが幸せに生きるために良いもの 例)困っている人に手助け 子供に教育を受けさせる 社会の…

『社会契約論』ルソー

ルソーは、私たちの目指すべき(良い社会)を書いた 哲学者たちはその時代の最難問に答えを出し続けてきた 哲学は本質を見極め、その実現の道を示すこと 芸術は作者の(最も内的なもの)の表現 ニーチェの幸福論 人生における全ての苦痛を差し引いても良い大きな…

『怒らないこと』アルボムッレ・スマナサーラ

人を育てるには鏡を見せると良い 間違ったことをした自分を見て反省する アインシュタインに女の子が算数を習いに行った →教えてあげた →反対にいろいろ教わったと感じた 怒ったら負け 社会で様々なことがあっても怒らないのが本物 寺などで怒らないのは当た…