愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『伝え方が9割』佐々木圭一

相手にお願いを聞いてもらうには 自分の思いではなく、相手の気持ちを考えメリットに沿うようにお願いする お願いをする中で選択肢を提示する あなただから、あなたにしか出来ない しないとイヤなことがあると伝える 感謝を伝える 強い言葉を作るには サプラ…

『ゾーンの入り方』室伏広司

ハンマー投げという日本人に不利な種目ながら、オリンピックなどで活躍した室伏選手の著書です。 量より質 どうやるか?何のためにやるか? →集中につながる プレッシャーやストレスは上手く付き合えばプラスになる あらゆる分野の達人は、死ぬまで「自分は…

『ブッダが職場の上司だったら』フランツ・メトルカフ BJギャラガー 小池龍之介

自分が何もわかっていないことを知っておく →謙虚 落ち込んだり悩んだりしているときは、人助けをすると良い 全ては空(本質的に意味はない)、あらゆる物は繋がっている 今この瞬間にも,全世界を味わうことが出来る 良い行動をするほど、人は強くなる 筋トレ…

『自分ごとの政治学』中島岳志

政治というものは、遠いようでいて、実は私たちの生活に密接に関わっています。 政治のニュースは多くあるけど、正しい見方も必要ですよね、評価するためには。 左派・右派:フランス革命時の国会で座っていた場所からついた名前 理想社会 左:未来へ進む、人…

『おしらさま』柳田國男 京極夏彦 伊野孝行

馬頭の人形と女性の人形の一対で『おしらさま』として、おまつりするという風習があります。 元は馬に恋をした女性の悲恋の話から出来ています。 まつらないと口が曲がるなどの、祟りを起こす神さまです。 日本には八百万の神がいると言われています。 『お…

『さみしさの研究』ビートたけし

かなりの年齢になったビートたけし氏。 ずっとテレビなどに露出し続けているので、普段意識することはないのですが。 本書は、自身が高齢になっての思うこと、一時期ワイドショーで話題になった、事務所を解約する騒動などについて書かれています。 相変わら…

『フットサルクリニック』

フットサルが上手くなりたい、という理由で本書を手に取りました。 スクリーンプレーが大事 これでフリーの味方を作り出す シュートもしやすくなる コーナーキックのときは、一人自陣をケアしてカウンターに備える コーナーキックでは、複雑ではないサインプ…

『でんでらの』京極夏彦

子ども向けの絵本、ですけど大人も楽しめる。 というか考えさせられる本です。 その地域では、老人が60を超えるとでんでら野へ捨てられます。 昼は畑仕事を手伝いに来たりするのですけど。 その場所は、死が間近にあります。 読んでいて、『楢山節考』を思い…

『今日も妻のくつ下は、片方ない。』剣樹人

音楽業界で働いているけど、思うように仕事がうまくいかない著者。 そんな時、結婚を機に主夫になる事にします。 相手は犬山紙子氏で、奥さんの方が収入があるから、というのも理由の一つです。 もともと家事が得意だった訳ではないので、主夫にはある程度の…

『トラックドライバーにも言わせて』橋本愛喜

運送会社を経営している父の急病により、急遽その仕事を継ぐことになった著者。 女子大四年生、卒業間近での出来事です。 従業員の気持ちをわかるようにと、自身もトラックドライバーになります。 トラックは左後方がブラインドになり、とても見にくい。 リ…

『オンナの妄想人生』益田ミリ

素朴で淡々として、登場人物(おもに主人公)の心の声だけで進行するマンガを、著者はよく書いています。 そんな著者が幼少期からこれまでにしてきた、数々の妄想をマンガとエッセイにした物が、本書です。 自身でも書いていますが、まあ、図々しい妄想がいっ…

『わたしを生きる 現代語訳 正法眼蔵』村田和樹

とても徳の高い僧侶であり、哲学者という見方もできる道元師の『正法眼蔵』を現代語訳したものです。 仏法:本当の生き方 ※自身が腑に落ちて初めて意味を成す わたしそのものが仏の法で出来ている 本来生き物は自分自身では汲み取れない深さ、広がりのある命…

和菓子屋で良かった

今週のお題「チョコレート」 100年以上続く老舗の和菓子屋があります。 そこでは一匹の芝犬を飼っていました。 名前は「大福」 拾ってきたその日、取り敢えず与えるものが無いので、売り物の大福を与えたら、ムシャムシャと食べた。 お腹も減っていたのだろ…

『新宿歌舞伎町マフィアの棲む街』吾妻博勝

著者は1990年代の新宿歌舞伎町で、外国人マフィアの取材を試みる。 ドラッグの売人。 売春婦。 ヤクザ。 偽造カードを扱うイラン人。 バーを経営する中国人。 どれも実際に体をはって、しかし自分や家族の身に危険が及ばないように、慎重に聞き取りをしてい…

よいことを数える

お題「#この1年の変化 」 コロナウイルスが蔓延して、かなり世の中は変わりました。 死者も多く、体の変調をきたした人もさらに多く、精神的に追い詰められた人もかなりいるようです。 悪く変わった部分は、あちこちで誰もが言っています。 しかし、良く変わ…

『M omo』ミヒャエル・エンデ 河合俊雄

児童文学は本来大人が読んで面白いものです。 示唆や比喩を理解出来れば、より深く読めるものも多いです。 だから、読書に児童文学を取り入れるのは、とても有意義になる場合があります。 まれびと(客人、来訪神):聖者でありながら乞食でもある 主人公は子供…

『面白くて眠れなくなる数学』桜井進

数式ではギリシャ文字が多く使われている Α、β、θ、π、ω ギリシャ文字はとても美しい 数式は日本語による読み方だと不備が多い 音が2倍に体感されるためには、10倍にする必要がある においが半分に感じるためには、9割減らす必要がある アインシュタイン(私…

『100分de名著 伊勢物語』高樹のぶ子

平安時代、当時の教養は漢詩と漢文でした。 それに対して、和歌で圧倒的な才能や技巧を示した、在原業平。 そんな彼は、技巧などを置いて、ただストレートに思いを伝えるだけ歌も送ったりします。 そんなところが魅力の一つのようです。 引歌:雅な行いの1つ …

『海と毒薬』遠藤周作

口数の少ない、しかし、腕は確かな医師勝呂。 戦時中の雰囲気がありありと残る時代にあっても、その人物は特徴的です。 腕は確かだけど、温かい治療を受けているのではなく、冷たい感触を患者は持ちます。 そんな彼には、重大な過去がありました。 それは大…

『国家の品格』藤原正彦

アメリカ:論理.改革が善とされている イギリス:伝統、ユーモア、誠実が善 日本:情緒と形が善 近代は論理、合理だけではうまくいかないとわかってきた 昔の帝国主義が終わったのは、論理ではダメだったから パリ講和会議で日本が提案した(人種平等法案)は、ア…

『憤死』綿矢りさ

『インストール』、『蹴りたい背中』、『勝手にふるえてろ』など数々の代表作を持つ著者。 痛感な恋愛小説を書くイメージでした、本書の表紙を見ているところまでは。 第一話の『おとな』は6ページの、ホントに短いお話ですが、これで度肝を抜かれます。 え…

『名画で読み解くイギリス王家12の物語』中野京子

連合王国とかUKとか、日本ではイギリスと呼ばれている国は、かつては大英帝国とも呼ばれていました。 もともとは歴史的に王がいて、それが統べていた国です。 写真が無かった時代は、絵画を自身の宣材として使っていたそうです。 お見合い写真としてであっ…

『憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパーク』石田衣良

池袋でおきるトラブルを解決していくマコトの活躍も、第十一弾です。 時事ネタを盛り込んだトラブルなので、いつも新しく感じるような気がします。 (本書は2014年発刊ですけど) 脱法ドラッグ パチンコ依存症 ノマドワーカー ヘイトスピーチ 今回の話には、他…

『あおい』西加奈子

職場の友達が好きになった人を紹介されたその日に奪ってしまう、あおい。 まだ、友達が一方的に彼を好きだっただけなのだけど。 フワフワして捉えどころの無いような彼、カザマ君。 そのためすごく苦労するように見えるのだけど、それが良いのかも知れません…

『正しい恨みの晴らし方』中野信子 澤田匡人

脳科学者の中野信子氏と、心理学者の澤田匡人氏による共著です。 人が相手に恨みをもつ仕組みについて、それぞれの視点で解説しています。 恨みは嫉妬や妬みとも密接な関係があります。 そして、羨望とも。 恨みなどはネガティブな感情で、それを忘れないよ…

今週のお題「鬼」 「鬼って、いると思う?」 小学校一年生の娘に聞かれました。 自身では、鬼はいないと思っているそうです。 つい先日、母親が鬼になる夢を見てしまった次の日に、「ママは鬼じゃ無いよね!?」 必死になって確認していたはずですけど。 鬼…

『中田式 ウルトラ・メンタル教本』中田敦彦

オリエンタル・ラジオというコンビ芸人であり、YouTube大学を配信するユーチューバーでもある、中田敦彦氏の著書です。 様々な挫折や浮き沈みを経験してきた著者が、人生を強く楽しく前向きに生きていくために、41のメソッドを紹介しています。 空を見る 見…

『恋愛の格差』村上龍

恋愛について、仕事を持った独身女性向けの雑誌に連載されたコラムを書籍化したもの。 10年以上前の話ではあるのですが。 仕事を女性がちゃんと持てるようになり、収入の少ない男性が増え、様々なモラルが変化して結婚観も変わり、恋愛も同様に大きな変化を…