愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『悪の出世学』中山右介

ヒトラー、スターリン、毛沢東。 すべて言わずと知れた独裁者で、数多くの人民を死に追いやった大悪党です。 この彼らがいかにしてそんなことができる地位にまで上り詰めたのか? 本書にはそこに焦点を当てています。 様々な手段や方法をそれぞれ駆使しつつ…

ミニマリスト

今週のお題「デスクまわり」 もろもろの事情で、私のオフィスには自分のデスクがありません。 また、我が家にもデスクはおろか、自分の部屋もありません。 良いところは、汚れようがないから整理や掃除の必要がないことです。 いえ、悲しくはありませんよ。

『ラテン語練習プリント』

ラテン語は古代ローマ帝国で使われていた言葉です。 実用的ではありませんが、多くの言語がここから派生しているため、言語学習には役立つかも知れないと言われています。 ちょっとすすめて気づきましたが、ローマ字なのですよね。 日本人には英語より読みや…

『死刑』森達也

様々な事件のルポルタージュを書いてきた著者による、死刑制度についての本です。 死刑廃止を訴える人たちとの関わりから、その人たちに対する世間の人々の反応まで、詳しく書いてあります。 日本人には敵討ちの概念が根強いのかも知れません。 死刑自体は一…

『絵で見る明治の東京』

明治時代。 昭和生まれの私たちからすると、そこまで遠くない気のする、不思議な時代ですよね。 事件から、風俗から、様々な話題に飛びます。 それを素朴なイラストが味付けしている、とても雰囲気のある本です。

『定年後7年目のリアル』勢古浩爾

楽しいことも大してなく。 だからといって不幸というわけでもなく。 人によってかなりの多様性はあるのかも知れませんが、とても平凡な定年後の人生の一つを紹介してくれています。 考え方もおそらく平凡、良い人でも悪い人でも無い著者。 慰めになるかも知…

『最高の死に方と最悪の死に方』近藤誠

医師として長年働いてきた著者による、終末期医療の受け方が書いてあります。 助からない病気になったとき。 人工呼吸器を取り付けて、本人の意識がないのにひたすら生かされるという状況。 末期の病気であとは苦しむだけだけど、生きながらえている状況。 …

『ベートーヴェンの生涯』

ベートーヴェンは、耳が聞こえなくなってからも素晴らしい作品を作った天才的な音楽家だ、と認識していました。 本書では、その周囲の人がベートーヴェンを見たエピソードなども紹介しています。 そして、恋愛も失恋も思想も、様々なことが曲に昇華されてい…

『365日で知る現代オタクの教養』

オーディーン ドワーフ ドグラマグラ サイコパス そうか! どれもまあまあ知っていたのですが、オタクの教養に分類されるのですね。 確かに中2っぽいといえば、そんな気がします。 知っていても損は無いのですけどね。

『ファウスト』ゲーテ

ゲーテの書いたファウスト。 誰もが一度は聞いた事がある、名作中の名作です。 物語だと思っていたのですが、演劇形式だったのですね。 物を知らないって、恥ずかしい事です。 しかしいくつになっても新たな発見も出来るので、良いと言えば良いですよね。 メ…

『ボランティアってなんだっけ』猪瀬浩平

対価の概念はお金以外のものを見えなくしてしまう ボランティア参加には大した理由はいらない 各人の能力に応じて貢献 各人の必要に応じて与えられる このような図がしばしば見られる この原理を「コミュニズム」とも呼ぶ ボランティアをする人自身には「や…

サッカー・フットサル

今週のお題「買いそろえたもの」 サッカーとフットサルをしています。 どちらも大体同じなのですけどね。 屋外のキレイな場所と、砂で汚れる校庭と、体育館で開催されます。 そうすると、それぞれの場所に適したシューズが必要になります。 全部で3足。 多く…

『中国共産党帝国とウイグル』橋爪大三郎 中田考

イスラームでは現世で不幸の人は来世で報われると考える 現世を正しく変えようとはあまりしない パレスチナ問題:パレスチナにユダヤ人がイスラエルを建国した、そこからパレスチナ人の苦難が開始された カレーズ:ヒマラヤの雪解け水を運ぶ用水路、数百キロメ…

『なぜ私だけが苦しむのか』H・S・クシュナー 斎藤武

我が子を若くして亡くしてしまうラマが書いたお話しです。 罪のない人々が不安で苦しむことがある それらは神から来るのではない (いったい私がどんな悪いことをしたのだ?) 悪事への報いでは無いから、この問いは正しくない ここからどうするかを考えるのが…

『姫君の戦国史』

お姫様。 戦国時代は群雄割拠と言われるくらい、様々な武将たちがあちこちでしのぎを削っていました。 それぞれが独立した国家のようなものだと見ることが出来ます。 そうすると君主は国王で、その正室や側室はお后様、娘はお姫様ということになります。 そ…

今週のお題「わたしのコレクション」 習慣なのか趣味なのか、良いものも悪いものも、色々な本を読みます。 売ってしまったものも、借りていたので返してしまったものもあります。 だから手元には無いのですが、ある程度の数の本を読んだことにはなります。 …

『宮崎勤事件 塗り潰されたシナリオ』一橋文哉

ある世代以上の人はほぼ全員知っている、連続幼女誘拐殺人事件。 その犯人は宮崎勤。 変態の精神疾患者、というイメージが一般にはありますが、果たしてそれだけで良いのか? それは作られたイメージで、本当はそうではないのではないか? というのが本書の…

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

自身を人見知りだとか中学生のようだと言っていた著者は、お笑いコンビ『オードリー』のツッコミ担当である若林正恭氏です。 キューバへ単身で数日間の旅行をすることについて書かれた、旅行記です。 お笑いのための内容では無いのですが、微笑ましい部分が…

『ヤクザと抗争現場』溝口敦

最近ではヤクザ同士の抗争も、厳重な刑罰が課されるようになりました。 死刑や無期懲役も辞さない構えなので、昔のようにヤクザ同士の犯罪ならすぐに刑務所から出て来られるようなことはないようです。 そうすると、割に合わないので流石に抗争事件は減りま…

『もっとハゲしく 声に出して笑える日本語』立川談四楼

落語家さんによる、一言ネタ集のような著書です。 ちょっとブラックで際どいネタも結構入ってきますが、それも著者の持ち味なのでしょう、 好きな人にはたまらないです。

『まいにち中国語 11』

初中級くらいのテキストって、意外に無いように感じていました。 いや、探すのが下手なだけかも知れませんが。 タイトルの通り、毎日開きたいテキストです。 ライトだけどしっかりしています。

『司法殺人』森炎

司法は正しいのか? それは人の罪を裁くので、間違いがあっては困ります。 でも、人がすることなので、絶対に間違いがないことはあり得ません。 そこで司法は、自分が絶対に間違えた判断をしないようにしなければなりません。 しかしそうではなくて、自分は…

引っ越せない

今週のお題「引っ越し」 家を買った。 そうしたら、もう引っ越しは出来ないんだろうなあ、と思い当たりました。 かなり高齢になったら、そうせざるを得なくなるかも知れませんけどね…。

『サッカー足ワザ大辞典』

そうですよね。 こういうワザがあるのですよね。 実に様々なフェイントやテクニックがあるものです。 読んでいる時は完璧に上手くなります。 しかし、後は実践でいかせるか? それが問題です。

『願いを叶える全国の神社・お寺の絵馬』

願掛けに神社やお寺に行くのは、日本古来からの習慣ですよね。 八百万の神がいる日本には、まさに千差万別の神様と神社があります。 叶える願いもそれぞれ。 絵馬の形や種類もそれぞれ。 比べてみると、本当に面白いですね。

『日本史 謎の殺人事件』

歴史上で戦争をしていなかった時期は無い。 そのように言い切る人もいるくらい、人々は殺し合って来ました。 日本史でも、多くの人が殺人事件の被害者となっています。 結構多いのですよね、被害者。 源頼朝 坂本龍馬 板垣退助 などなど。 現在でも全ての犯…

『魅惑の図書館 本のある街』

様々な街の色々な図書館を紹介してくれています。 見やすい、探しやすい、というのが重要だと思います。 しかし、それだけでは無いようです。 スタイリッシュであったり、図書館自体がまるでアートのようだったり、テーマパークであったりします。行ってみた…

『ジョジョの奇妙な冒険で英語』

ジョジョはある世代にとっては、たまらない漫画の一つです。 第一部ジョナサンとDIO、第二部ジョセフとカーズやワムウ、第三部承太郎たちとDIOなどは、タイムリーに読んでいました。 それらの名シーンを抜粋して、英語を学ぶというのが本書のコンセプトです。…

『道元 正法眼蔵を読む』角田泰隆

空 = 諸行無常 確実なものはない 生きていても死んでも、増減は無い 汚いもきれいもない、それらは主観 自分の物差しは正しいのか? それはありのままに見る妨げになる 知恵は守れず、害することもできない 仏性(仏になる性質)はみんなにある と言うよりも…

『100分de名著 論語』孔子 佐久協

正しいと分かっている事なら行う 自分に失望しない 思いやり 自分がされたくない事は他人にしない 自分を高めることを大切に→生きがいになる 自分が充実する→周囲とうまくいく→社会全体が良くなる 社会には貧富の差がある、しかし学問ではチャンスが開けてい…