愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

考えられなかったゲーム

つまりカルチャーショックというもの。 それまではアドベンチャーやシューティングというジャンルしか知らなかった、当時の私たち小学生。 そこに突如現れたのが『ドラゴンクエスト』というRPGでした。 不器用な者でもレベルを上げれば強くなれるという夢の…

『古武術からの発想』甲野善紀

古武術とは、日本古来の格闘術です。 本書はその大家による著書です。 実践書では無いので具体的な古武術の戦い方は、そこまで詳しくはありません。 しかし熟練していく様子や、工夫を重ねていつまでも成長していく様子は、日本人としての様々な文化や生き方…

『新鮮どんでん返し』

浦島太郎にどんでん返し? 本書は各作家による、オムニバス形式のミステリー短編小説集です。 最初は浦島太郎のお話から。 そのチョイス自体が出オチのような気もするのですが、読んでいくとなかなかどうして。 作家の皆さんの発想力に脱帽です。

『どうにもヘンな疑問』

日常や常識にまつわる様々な事柄についてのヘンな疑問。 本書はそれらにどんどん解説を加えて答えていきます。 読み終える頃には多くの雑学が身についているはず。 それにしても、小さい頃には疑問に思えていたことなのに良くわからないのに受け入れていたこ…

『人生に悩んだから聖書に相談してみた』

全ての悩みは昔の哲学者が解答済み。 確かそんなタイトルの本があったような、なかったような。 本日はその聖書版というところでしょうか。 読み方によりいく通りもの意味に取れる聖書。 作者も多いし、書かれた年代もバラバラです。 それでも一つの書籍とし…

『誰でもいいから殺したかった!』藤井貴史

無差別殺人犯。 彼らはどうしてそのような行為に至ったのか。 どんな育ち方をして、どんな出来事があり、どのような心境で。 本書はそれを明らかにしていこうと試みています。 何もかも壊してしまいたいというタナトスのような心境は、あるいは誰にでもあり…

『ユダの福音書を追え』

新訳聖書やキリスト教における最大最悪の嫌われものといえば、ユダでしょう。 本書はそのユダの福音書にまつわる話と、その中身の一部を紹介しています。 ユダが何のために出てくるかわからない、もしくは解釈しにくいところがあるのは確かです。 生まれてこ…

『パピーウォーカー』

パピーウォーカーとは、盲導犬になる子犬を大人になるまで育てる人たちのことです。 母犬が交配して妊娠して、子犬が生まれて育って、厳しい訓練を受けて盲導犬になる。 その仕事はとても意義のあるものです。 本書では、実に多くの人が優しさや素晴らしい思…

好きな科目

好きな科目は体育と給食でした。 好きなメニュー? 全部です。 Oisix特別お題キャンペーン「好きだった給食メニュー」 by Oisix(オイシックス)

『源氏物語』瀬戸内寂聴

古本屋をぶらぶらしていたら、とても綺麗な装丁の本が目に止まりました。 『源氏物語』です。 カバーはしっかりしていて文字も金色で、絵も秀逸です。 そして瀬戸内寂聴氏による訳本。 いいものを買いました。

冷やし足

今週のお題「冷やし◯◯」 フットサルをしています。 週に3回のペースで。 コンタクトのあるスポーツなので、多少の怪我は度々あります。 軽いものなら、わりとすぐ治ります。 しかし、ここ数年は勝手が違って来ました。 ちょっと痛いかな? という程度に思っ…

『ぶどうの木』

自分たちの夫婦に子どもが出来ないと分かった時にどうするか? 著者たちは里親になる、という道を選びました。 何のために子どもを作るのか? その問いに対して里親になるというのは、著者たち夫婦の一つの答えなのでしょう。 通常の夫婦ではなかなか育てら…

『両足キッカーを目指せ!!』

左右とも蹴れた方が有利。 それは分かっているのです。 それでも、つい器用な利き足ばかり使ってしまう。 たまに使わざるを得ない場面で急遽使っても、やはり満足のいく結果にはならず。 そんな悩みは初心者だけでは無く、相当長く続けている経験者にも、実…

『自然体』遠藤保仁

コロコロPKは海外でも報道され、とても有名になりました。 いつでも飄々とプレーしているように見える著者は、かなり個性的なサッカー選手です。 しかし異常なトリッキーではなく、勝つことやベターなプレーを選択した上での、必然的なものなのだとよく分…

『北方領土の基礎知識』

国後島、択捉島、色丹島、歯舞諸島。 さらにいうと樺太。 今のロシアを見ると、日本もウクライナと大差はないのですよね。 まずは私たちのような一般の人たちが、正しい知識を持つことが大切です。 中国や韓国も、日本の領土を奪おうとしています。 日本には…

『義経千本桜』

歌舞伎の超有名な演目です。 本書は子ども向けですが、なかなかどうして大人が見ても十分に楽しめます。 義経は、華があるのでしょうね。 静御前も実は正妻ではなかったのだと初めてしりましたが、やはり主役級ですね。

『うっかり結婚生活』池田暁子

結婚した相手が裸族だった。 以前自分の住んでいた部屋がゴミ屋敷で、何とかそれを解消した。 しかし、結婚した相手の部屋はゴミ屋敷。 確かにタイトルの通り、うっかり、と言いたくなるのもわかる気がします。 それでも幸せなら良いのかもしれませんね。

『ボディビルのかけ声辞典』

巨乳! 蟹のお腹側! 結婚してー! これらは全て、ボディビルの掛け声です。 知りませんでした、こんな大喜利のようになっているとは。 まあ、一度もこの大会に行ったことはありませんけどね。 いいものを読みました!

『知識ゼロからの古墳入門』

こんなにたくさんあったのですね。 そして、こんなに大きいのですね。 さらに、こんなにバリエーションに富んでいるのですよね。 ピラミッドは観光名所にもなっていますが、古墳はなっていないのですよね。 観光で立国するキーになるかも知れませんね。

『救急精神病棟』野村進

精神病の救急。 身体の病気による救急も大変でしょうけど、精神は本当に大変そうです。 案の定、一人目の患者さんがすでに大変です。 男性が暴れると、それを抑えるには五人の男性が必要になるとか。 拘束するための器具も、やはり必要なのだということが、…

『大河の一滴』五木寛之

私たち一人ひとりは、大河を流れる水の一滴のようなものです。 戦争を経験して鬱病で自殺まで考えたことのある著者の言葉には、とても実感がこもっていて、力があります。

『人はなんで生きるか』トルストイ

晩年のトルストイは、信仰心がかなり強くなり、敬虔なキリスト教徒として過ごしたそうです。 その著作も信仰の影響を受けたものが多く、本書もその中の一つです。 宗教の話はともすると説教臭くなりがちですが、著者の文学者としての筆によると、とても興味…

『失敗は顔だけで十分です』綾小路きみまろ

漫談っていいですね! 本書は漫談師である綾小路きみまろ氏の著書です。 長いネタも短いネタもあり、あたかも氏のネタ帳を読んでいるような気もして来ます。 なかなかに毒舌なのですよね。 それでも自虐ネタもあるからバランスは取れているのでしょうね。

ケセラセラ

今週のお題「人生最大のピンチ」 大金を無くしそうになった。 ヤクザにしか見えない不良にからまれた。 彼女に問い詰められて、返す言葉がなかった。 訴えられそうになった。 骨折した。 前歯が折れた。 それでも、死にそうになることは、不思議と今まであり…

『山猫珈琲』湊かなえ

ドラマ化されるような有名な小説を数多く書いている、湊かなえ氏。 本書はそのエッセイで、小説より珍しいのではないでしょうか。 山、猫、珈琲。 これらはどれも著者の好きなものだそうです。 それを直接タイトルにしてしまうのが凄いけど、語呂が良いのか…

『寄付をしてみよう、と思ったら読む本』

寄付したお金がどこに行くのかわからない。 いまいち信用出来ないから、寄付を躊躇う。 そんな意見を聞いたことがあります。 しかし寄付といっても、実は様々なところは様々な形でのものがあります。 まず寄付をしよう、と思うこともあまり無いかも知れませ…

『つぎはぎプラネット』星新一

短編。 ショートショートとも呼ばれるとても短いストーリーの名手である、星新一氏の著書です。 本書は初期の作品集です。 後期のものも読みましたが、比べると説明というか、言葉数が多いように感じました。 もちろんこれはこれで面白いです。

『黄金旅程』馳星周

サラブレッドといえば北海道です。 それを生ませて育てていく過程では、様々な人たちの夢や努力がたくさんあります。 装蹄師の主人公は、引退馬を引き取る養老院のような牧場を始めたところです。 表題の黄金旅程は、エゴンアレアというサラブレッドの別名で…

『言えないコトバ』益田ミリ

仕事相手や友人などと会話しているときに、頭には浮かぶけど言えないコトバ。 会話の相手が使っているけど、自分にはとても使うことが出来ないコトバ。 本書はそんな数々のコトバとそのエピソードなどを書いているエッセイです。 言いたければ言えばいい、……

『落語でわかる江戸ことば辞典』澤田一矢

べらんめえ口調だけではないのですよね。 江戸ことば。 名詞や略語や創作語。 実に様々ものがあるのに、少し驚かされます。 で、普通に落語で使われるのですよね。 最近あまり聞いていないので、気づきませんでした。 でも、現在の言葉ではないので通じない…