愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『習近平三期目の狙いと新チャイナセブン』遠藤誉

恐らく多くの人には残念なことに、習近平の三期目政権が誕生しました。 その容姿から、くまのプーさんと揶揄されることもありますが、とんでもない。 恐ろしく肥大した自我や権力に固執した、最早モンスターと化した独裁者、と言ったら過言でしょうか? そし…

『やめる』森永卓郎

庶民派、と言っても良い森永卓郎氏の著書です。 やらなければならない。 そう思い込んでいるけど、やめても良いことは実はたくさんあるのですよね。 ほとんど全てのことは、やらなくても良い、と言っても過言ではないという考え方もあります。 まあ、何と言…

『観察眼』遠藤保仁 今野泰幸

フィジカルが突出しているわけでは無く。 超人的なシュート力があるわけでは無く。 圧倒的なドリブルで相手を抜けるわけでも無い。 それでも素晴らしいプレーをするにはどうしたら良いか? その場での状況を判断して、素早く的確な選択をして、ミスなく最適…

『世界の海賊大事典』クリエイティブ・スイート

キャプテン・キッド 黒髭 バーソロミュー ロロノア などなど。 これらは全て、実在の海賊だったのです。 船医 船大工 航海士 コック 船長 これらも、実際の海賊船に無くてはならないメンバーでした。 無人島置き去りの刑 相手の船に乗り込んでの戦い などな…

『学徒出陣五十年』山下 肇

若い人たちは国にとって大事です。 生物としても、ここが生き生きと活動して増えてもらうのが、自然です。 それなのに戦争当時の日本は、ついに学生まで戦争に駆り出すことにしました。 出陣という勇ましげな言葉でジリ貧の戦局を糊塗して、多くの若者が命を…

『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

大学院に行き、研究をずっとしてきた著者。 本当に素晴らしいことなのですが、こういう人にあまり就職口が無いのが日本の現状です。 それでも研究を続けたい。 そこで著者はアフリカで研究を続ける、という道を選びます。 言語も通じず、明らかな未来も決ま…

『怖い絵のひみつ』

怖い絵シリーズの一冊です。 昔は写真が無かったので、あることを伝えるのに絵画が使われることが多くありました。 ニュースの伝わり方にも関わるので、意図的に描かれたものも多くあったようです。 本書では、その歴史的な出来事の恐ろしさもさることながら…

『100分de名著 君たちはどう生きるか』池上彰

本を読む →著者の考えを辿ること、さらに自分でも考えてみることが大切 誰かの意見を、さも自分が考えたように語る大人は多い 自らの過ちを認める! 話し合う時は、前提の条件を具体的にはっきりとさせからにする 戦争で領地を取っても、そこを自国民でうめ…

『石牟礼道子』

『苦海浄土』などの著者である、石牟礼道子氏についての著書です。 自然が豊かな水俣という土地に住み、そこが公害により人も土地も苦しめられてしまう。 それを文学として、ルポとして、事実として、人間や自然として、表現した著者。 その作品や人柄に触れ…

『10人の聖なる人々』

キリスト教には、様々な聖人と呼ばれる人々がいます。 多くの人々のために、キリスト教のために、偉大な功績を残した場合、守護聖人として認定されることがあります。 本書では、とても有名な人もそこまででは無い人も、合わせて10人の聖人が紹介されていま…

『ろくでもない三国志の話』うどん きしだ

まずは表紙の絵! すごいです。 元々少年の頃から三国志は好きで、読んだりゲームをしたりと、堪能してきました。 本書はそんな三国志に登場する人々の、ろくでもない話をたくさん紹介しています。 著名な人からそうでもない人まで、実に多くの人が出てきま…

『サッカー 外す解剖図鑑』風間八宏

本当にうまい選手は相手に触られない 相手DFの動きの逆をつく 必要! パスの受け手はスペースではなく人を探す 最も初歩はDFを動かしてしまう DFが動いていたら、受け手は外す動作なしで、パスを通せる 何でも出来る場所にボールを静止させる この止めるが…

『君と考える戦争のない未来』池上彰

攘夷:外国を排除すること それで薩英戦争、下関戦争が起きた これにより、日本が負けて植民地にされるという危機感が強く持たれた ペリーのアメリカは鯨油をとるために日本近海まできていた 第一次大戦で日本は18隻の軍艦を出した 戦死者59人 国際連盟で日本…

『大東亜戦争を知っていますか』倉沢愛子

著者は戦後にうまれた世代で、日本の戦争について知りたがっている娘を持ちます。 そのためか、本書では度々娘に対して語りかけるような場面が出てきます。 戦争についての資料はとても多くあります。 しかし、統一された見解や完全な真実というのが明らかに…

『日本書紀入門』竹田恒泰 久野潤

日本書紀について解説している入門書です。 実際の日本書紀は、ものすごい文書量でとても普通の人が読み通すのに骨の折れるものです。 神話の部分もありますが、日本書紀は日本の正統な歴史書として編纂されたと、本書は伝えます。 それも日本国内だけでは無…

『マンガでわかる西洋美術の見かた』

絵が様々な表現方法があり、目的やテーマやその他もろもろが、どれも違います。 だから、それぞれに見かたがあるのです。 何も知らずに見るのも正しいですが、見かたを知っていると、それはそれで楽しみが増えます。 気づく点も増えるかも知れません。 ひょ…

『警察通訳が明かす中国人犯罪驚愕の手口』李文彦

中国人、それも犯罪を犯すような人物は、それこそ海千山千と言っても過言ではないでしょう。 本書では、そんな人々を相手に警察通訳として働いていた著者により、中国人の入国から犯罪の手口を赤裸々に書いています。 いや、みんな大変なのですよね。 でも、…

『絶対に出る世界の幽霊屋敷』

絶対という言葉は、なかなか簡単には使えないはずです。 だがしかし、本書をめくるとそれは良い意味で覆されます。 怖いのです。 本書は写真集と言って良いでしょう。 その写真がどれもとにかく怖い。 様々でな外国のスポットを紹介しているのですが、それぞ…

『趣味工房シリーズ とっておきの宿坊を楽しむ』

出家したい! 実は少しだけ、そんな願望があるのです。 それでもやはり社会的なしがらみか、単にやる気の欠如か、実行には移せずに今に至っています。 じゃあ、1日だけ。 そんなことが実際に出来るのか? 出来るんです。 それが宿坊に泊まるという方法です。…

『武士はなぜ腹を切るのか』山本博文

切腹、海外的にいうとハラキリは、なぜ行われたのか? 当たり前ですが、このような風習は世界的にも珍しいようです。 現代の日本でも自殺方法として選ばれることは実に稀です。 いや、そもそも単純な自殺でも無いのですけども。 腹を切るという行為がなんな…

『onepunchi-man I』

主人公はサイタマという、ヒーローです。 本書はそのマンガのシリーズ第一巻。 サイタマがなぜヒーローを志して、どのようにしてヒーローになったか。 その断片と実際の彼の強さが衝撃的に描かれています。 やはりまずは一巻から、ですよね。

遊びをせんとや

今週のお題「何して遊ぶ?」 人は遊びをするために生まれたのだとか。 遊ぶって、大人になったら中々言わないですよね。 私自身は、最近遊んでいるんだろうか? 冗談を言ったりふざけたりを含めるのであれば、職場でもほとんど遊んでいるようなものではある…

『笑う数学√4』

笑う数学シリーズのルート4巻です。 いや、何巻か分かりにくいんですど! 確か2巻ですよね? 本書は、複数人の著者による数学面白小話を、リレー形式で紹介しています。 苦手な人はとことん苦手な数学。 それもこんなふうに面白くしてくれれば、きっと好き…

『芸は人なり、人生は笑いあり』桂歌丸

故桂歌丸師匠の著書。 本書は著者の高座を文字に起こしたものです。 それも病を得てから復帰した時のもので、まさに最晩年で芸の円熟期と言って良いのではないでしょうか。 実際に高座に行くことはほとんど無いのですが、本書を読んでまた見に行きたくなりま…

『悪のいきもの』

人は悪いことをするけど動物は無垢です。 なんて、とんでもない! 本書を読むと、様々な動物が多種に対して、また場合により同種に対していかに利己的に、悪く振る舞っているかが、とてもよくわかります。 いや、これが自然なのですよね、きっと。 犬に仏性…

『俳句部、はじめました』神野紗希

俳句なんて、けりとかなりとか、何だか古臭くて年寄りくさいイメージがありました。 しかし、若い人にも出来るのです。 それも、学生さんが部活として俳句を作るという。 読まれるのは学校生活や、青かったり若々しかったりする、素敵な感性に満ちた俳句がた…

『教養としての俳句』青木亮人

教養とはテクニックでは無く、生き方を深めるもの 教養とは自分を形成、揺るがない自分を確立させる営為 日々の悩み、大事だと思っていたことが、きれいに洗い流された。 忘れ難い光景が広がり、心が震える瞬間 →俳人は黙って景色を指差す 日常の些事に私は…

『変な給食』

変なメニューって、あるのですね。 本書は様々な地域のある日の学校給食から、これはというような変なメニューを、紹介しています。 取り合わせが変 単品でも変 味付けが変 素材が変 などなど、様々な変な給食がてんこもりです。 さすがに笑い事では、ないで…

『猫田のことが気になって仕方ない』

主人公の目線からだけ、猫田くんは猫に見えます。 しかし、猫田くんは普通の人間です。 この不条理なシチュエーションは、カフカの『変身』を思い起こさせます。 このことで猫田くんが物凄く困るわけではないので、意図はそれとは違うのでしょうけど。

『ぼくが見た太平洋戦争』宗田理

『ぼくらの七日間戦争』などの著者である、宗田理氏の著書です。 太平洋戦争当時、著者は少年でした。 その少年の目から見た現実の身近な出来事を、本書では書いています。 何をしたか、どう感じてどう考えたか。 大人ではない目なので政治や社会情勢につい…