愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2026-01-01から1年間の記事一覧

『或る女』有島武郎

どうしようもなく惹かれてしまうことがある。 そして、そうなることが可能な状況にあると、人はそうなってしまう。 人によるだろうけど。 だからどんなに良いことがあるかというと、大抵はいずれうまくいかなくなる。 それはそうだろう、元々確かなものでは…

『坊ちゃん』夏目漱石

とにかく明るくて元気な、坊ちゃん。 勧善懲悪っていいですよね。 とても安心します。 それにしても、ばあやの清との関係がよい。 当時は家庭にもよるだろうが、両親よりもばあやとの関係のほうが深い絆で結ばれていたのではないか。 同じところの墓に入りた…

『齋藤孝の速読術』齋藤孝

人は気づかないうちに速読を身につけているのかも知れない。 気もそぞろで読んだら、大切なところも読み飛ばしてしまうかもしれませんが。 ここは速読でいいか、と正しく判断できる事が、まず必要なのでしょうね。

『蜘蛛の糸』芥川龍之介

穏やかな極楽にいるお釈迦さま。 ある人が、仏教の極楽は年寄り臭い、と言ったことを不意に思い出した。 とにかく穏やかで、大きな音も速い動きもない。 そこの池から、地獄が見える。 阿鼻叫喚てある。 この対比は凄まじい。 文字通り天国と地獄だ。 お釈迦…

『浮雲』二葉亭四迷

リストラは昔からあったんですね。 それはそうか。 そして無職だとモテない。 それもそうか。 さらに昔の方がそういうことには、シビアなのかもしれない。 甲斐性なしという言葉もある。 頑張ればいいだけなんだけど、なかなか、ね。

『金色夜叉』尾崎紅葉

お金と男女関係。 本当に女性はシビアだ。 それはそうだろう、自分の一生がかかっているのだから。 でも、それだけでは無い。 人の心はわからないものだ。 もしかしたら、自分でもわからないのかもしれない。 お宮も、貫一も。

『吾輩は猫である』夏目漱石

昔の小説はとにかく長い。 こんなに引っ張る必要はないだろう、というくらい雑談が続く。 実際そんなに長い必要は無いはずだ。 しかし、こうも思う。 昔は時間が贅沢に存在したのだろう、と。 これを読むのもそうだけど、こんなにバカ話をし続けられたことに…

『あなたの子供を辞めました』

子どもを虐待する親。 人は未熟な生き物である以上、いなくなることは無いだろう。 程度の差はあるだろうが、子どもとしてはたまったものではない。 そして悲劇は子どもには逃げ道がないこと、そもそも虐待だと理解出来ないケースがあること、様々な後遺症が…

『福翁自伝』福沢諭吉 齋藤孝

明快さ、透明性の高さ 精神は誠にからりとしたもの すっきりして湿度が低い 喜怒色に顕わさず 他者の言動を気にしない 褒められても貶されても何とも思わない 相手がヒートアップしたら、サラリと流す それなりの人付き合いはする、深入りはしない 格言も実…

貧乏性

今週のお題「変えたいこと」 とにかく物持ちが良い。 それは良いことではあるはずなのだけど。 もも組時代のハンカチが、いまだに普通に置いてある。 あと数ヶ月で五十の大台にのるところ。 もも組は幼稚園の年少のときに所属していたクラスなので、45年前の…

『人間の大地』サン=テグジュペリ 野崎歓

従来の文学から外れても誰かに向けて書いてみたい フランス語はボキャブラリーが少ない 一つの単語が多くの意味を持つ terre 土地、大地、地球 homme 男、人間、人類 永遠=あの世 学校で学んだ知識や、社会で身につける情報 → 一度全て忘れて、放り出してし…

『文化財に泊まる』

歴史的な建造物に宿泊する。 そんな贅沢なことが出来る。 以前泊まったベネツィアのホテルは、修道院を改修したものだった。 それの日本版ということになろう。

スープら

今週のお題「スープ」 スープラってあったなぁ。 確かセダンカーの車種だったはず。 世代的に詳しくわ無いのだけど。 ちなみにスーパープラネットというパチスロ台もあった。 こちらは、ある程度まで打ったことがある。 これもスープラ。 ものすごい種類のリ…

『今日のご遺体』

納棺師 著者の仕事だ。 そう言う仕事があると知ってはいても、実際にそれをしている人には、なかなか会う機会ががない。 自分が亡くなったら会えるのかも知れないが。 色々な穴から液が出るという件は、実にリアルだ。 死因によるだろうが、尿や便は誰でも普…

『死刑 究極の罰の真実』

法治国家では悪いことをすると罰せられらる。 その最高刑は死刑である。 昔はその方法にグレードがあったり、連座させられることもあったりと、さらに程度の違いはあったが。 ともあれ、現在は個人の最高刑は死刑だ。 それを法廷で言い渡されるのには、大体…

『超訳 論語と算盤』

儲けるだけでなくモラルも大事。 ただ自分の商売がプラスになるのを目指してはいけない。 それにより相手や社会がよくなるように考える。 言われてみれば当たり前のことだ。 なんのために仕事をしているのか? お金を稼ぎたい。 それはある。 でもそれだけで…

飲み放題って言うからさ

今週のお題「スープ」 近所のガストに行くことが度々ある。 ドリンクバーが充実しているのが嬉しい。 そして程よい混み加減なのも素晴らしい。 だから、なかなかのヘビーユーザーと言えるだろう。 さらに料理を頼むとスープバーも利用出来る。 数種類のスー…

『哲学のモノサシ』西研

哲学には難解なイメージがある。 何を言っているのかわからない。 屁理屈なのか、ややこしいオジサンの自己満足なのか。 使う言語も言い回しもよくわからなかったりする。 変なよくわからない造語だなぁ、と思っていたら、本人の造語だったり。 そりゃあ、わ…

『ちょいボケ迷走記』野末鎮平

程度の差こそあれ、ある年齢を超えると脳は萎縮し始める。 つまりボケる。 これは残念なことに誰にでも訪れる。 私にも、あなたにも。 困ることはたくさん出てくるし、何より嫌なのは、周りを困らせることがたくさん出てくるという残酷な現実だろう。 上手く…

『ポケットに物語を入れて』角田光代

作家である著者が、様々な物語について語る、エッセイ集。 物語が好きなんですね。 一緒だな、と微笑ましくなります。 大作家さんと一緒だなんて、大変おこがましいのですけど。 人を楽しくさせる物語を書けるなんて、本当にすごいですよね、ありがたいし尊…

『新宿鮫短編集 鮫島の貌』大沢在昌

リアルな刑事って、こうなんだろうなぁ。 そう思わされるエピソードが満載の短編集。 『シティーハンター』の冴羽獠や槇村香。 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉。 そんな人たちも登場するんですけどね。 派手な事件ばかりではなく、日々様々なこ…

『MISSING』村上龍

特別に異常なことがあったわけではないが、記憶があいまいで、それが実際にあった出来事なのかわからない。 記憶は脳が記録しているものだ。 実は脳はいつでも完全に信頼できるほど働いているわけではない。 アルコールを摂取している時などが、良い例だろう…

『エンジェル』石田衣良

自分の死体を見る。 自分の生まれるところを見る。 自分の成長を見る。 俯瞰的に自分を見ることが出来たなら。 そうしたら、人はもっと大事に自分の人生を生きられるのでは無いか? タイムリープとも似た概念だけど、少し違うかも知れない。 いずれにしても…

『魂活道場』

婚活ではありません。 魂活です。 スピリチュアルな所をやってくれる場所は、意外にたくさんあるようです。 何をやるのかは、それぞれ違うようですが。 魂とは、心であったり、その人の根本であったり、霊魂のようなものであったり。 人により、定義は様々で…

目覚める

今週のお題「チャレンジしたいこと」 悟りを得る というと、宗教的というかちょっとヤバい人感が出てしまうけど、チャレンジしたいのはそれです。 このことに関する私自身の見解としては、生きることや世の中を深く理解して心身共に納得すること。 という定…

『必ず誰かに話したくなる心理学』

人の心理は面白いものだ。 エスカレーターでは左側によるし、人のいない外食屋に入ると不安になる。 ある図形はキキである図形はブーバだ。 ともあれ。 対人関係の全てにおいて、相手の心理を考えるる必要がある。 相手の気持ちを考えよう、ということだ。 …

『大人の日帰り登山』

登山は大人の趣味としては最適かも知れない。 山の高さや距離。 季節。 途中で引き返す。 装備や持ち物。 強度をかなり自由に自分のペースで変えられるのだ。 子どものとき、遠足で山登りをした。 それは学校なり親なりが、ほとんどを決めてくれていた。 で…

『つながりのことば学』斉藤陽道

著者は聴覚に障害を持っている。 読唇術を使っていたが、手話を使うようになってから、自分のことばを伝えられることに目覚める。 その手話にも種類がある。 ハンドサインだけでなく、表情や動きも組み合わせた物。 伝えられることばの幅が広がるのだ。 これ…

温かいもの

今週のお題「冬の楽しみ」 仕事が終わるとフットサルをしに行くことが多いです。 運動にもなるし楽しいし。 たまに怪我をするのが難ではありますが。 基本的には外で開催されます。 そのため、寒い時期はやや足が遠のきます。 真っ直ぐ家に帰って、読書や動…

『江戸奇談怪談集』

四谷怪談、牡丹灯籠、番長皿屋敷 時代物の怪談は、有名な物もたくさんありますよね。 現代にも怪談はあってやはり怖いのですが。 江戸時代だと、夜は今より暗くて何かが潜む気配が、より濃密にあるようです。 また、人間関係も今よりおそらく結びつきが強い…