愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

あと何回お花見が出来るか考えた

近所の国営公園でお花見をして来ました。

例年通りだと何も考えずに「桜キレイだね」とか「七分咲きだね」なんてちょっと言った後で、ビールとか日本酒とかを飲んでいた筈です。

しかし今年はいつもと違う心境で桜を見てみたら、いつも以上にキレイでなんだか胸の奥が苦しくなるほどでした。

 

「人は満月をあと20回くらいしか見られない事に気付かずに見ている」

 

お花見前に読んでいた本に、こんなニュアンスの言葉が書いてありました。

人はいつか死ぬのでそれぞれの体験は有限で貴重なはずなのに、そんな事を忘れてしまってただ生きている、というような意味です。

ひょっとしたら20回では無く今回が最後、という事もあり得るのですよね。

その心境で桜を見てみました。

「桜を見るのもこれが最後」

鳥肌が立つくらい綺麗でした。

桜の色や形。枝振り。その隙間から見える空。落ちた花びら。

一年のうちのたった数日しか咲かない花。

 

この心境でのお花見は、最大限桜を楽しめる気がします。

ちなみにこの心境で食べたオニギリも滅茶苦茶美味しかったです。

「オニギリを食べられるのもこれが最後」