愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

好きな事をして生きて行くのは難しいのかも知れない

「好きな事をして生きて行こう」と言っている人が増えて行っています。

しかし今の社会では、生活のために、という理由で仕事をしている人が多いのではないでしょうか。

本当はずっと絵を書いていたいけど、事務職をやっているとか。

写真を撮っていたいけど、求人情報誌を作る仕事をしているとか。

 

「芸人迷子」という本を読みました。

ハリガネロックという漫才コンビ解散に至るまでの話で、著者が当事者です。

良い漫才をしよう、生き残ろう、売れよう、そのために懸命にあがいている姿が描かれています。

本当にその仕事が好きで、最大限の努力をして、それなのに思うようにならないもどかしさ。

売れなければその仕事を続けていけなくなるという焦燥感。

読んでいて胸が苦しくなりました。

ある意味仕事に片思いをしているような切なさです。

 

私は自分で選んだ好きな仕事で生活出来ています。

全てが理想的で何の不自由も無い、というわけではありませんが。

それでも恵まれているんだという気持ちを忘れずに、毎日働いて行こうと思いました。