愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

高校受験の面接が人生の転機だったかも知れない

現在私は動物病院で獣医として働いています。

犬や猫やウサギや鳥やハムスター、時にはハリネズミやフクロモモンガやチンチラなどの診療を行っています。

時には噛まれ、はたまたオシッコをかけられ、挙句の果てに動物からは嫌われたりして、少し悲しい事もあります。

それでも!

ずっとなりかった職業について、やりたかった事を日々出来ているので、とても充実しています。

何だったら毎日昔からの夢をかなえ続けているので、とても恵まれていると感じます。

 

さて、私がそんなふうに感じられるためには「獣医になりたい」という夢を持つ事が、第一歩だったはずです。

そしてそれを実感した出来事が、人生の大きな転機だったようです。

 

高校受験の際、当時の私の学力よりもかなり賢い私立高校を受験しました。

受験科目の中に面接があり、相当緊張して臨んだのを憶えています。

面接官の教員に「あなたは将来、どんなお仕事をしたいですか?」と聞かれました。

・サッカー選手

・書道の先生

・小説家

・考古学者

それまでに、漠然となりたいな、と思った事のある職業が頭に浮かびました。

その中の一つに、獣医がありました。

小さい頃から鳥や猫や犬が家庭にいて動物が好きだったこと、可愛がっていたセキセイインコが出血するような怪我をした時に獣医さんに助けてもらったことがその理由です。

「動物が好きなので獣医になりたいです」

私が応えると、面接官は関心したような表情で「ほう」とおっしゃいました。

そして、とても素晴らしい目標だから、頑張ってなれると良いね、というような励ましのお言葉まで頂きました。

そこで私は、自分の目標がそのように言ってもらえるものなのだと、誇らしい気持ちになりました。

また、「僕は将来、獣医になりたいんだ」と初めて確信を持って自分の気持ちを認識しました。

 

おそらくあの時に将来の目標が固まって、それに向けて努力を始めたような気がします。

ちなみに賢い私立高校には受からず、まあまあの県立高校に受かって、そちらに通う事になりました。

当時は残念な気持ちでしたが、大局的にはどちらでも間違ってはいなかったのだと今は思っています。