それは職場に舞い込んだ一枚のチラシから始まりました。
「院長!今度の夜オペの時にはこのお弁当を頼んで良いですか!?」
目をキラキラさせながら、看護士さんがとんかつ弁当屋さんのチラシを差し出してきました。
美味しそうなそれらのお弁当の値段を見て私は絶句してしまいました。
1780円、1780円、1780円、1890円、1890円・・・・・。
なかには1380円という物もあり、それまでと比べると安いのですが「安い!」なんてとても言えません。
ちなみに、私たちの動物病院では緊急手術が午後の診療終わりに入る事があり、これを夜オペと呼んでいます。
そして夜オペの際は、何かの出前を取るようにしています。
近所の手作りピザ屋さんだったり、ちょっと良いスーパーのお弁当だったりです。
折角頑張ってくれているので、ちょっと良い物を、なんて考えるのですが。
今回のお弁当は別格です。
外食だと考えても中々な値段ですよね。
これは絶対に美味しいはず!!
でも、こんな値段のお弁当は今まで食べた事がありません。
いやまてよ、ウナギとかお寿司の良いのを出前で取ったら同じくらいの値段はするかも?もっと高い事もあるよな?
なんて色々考えつつ、スタッフの皆さんに満足してもらうためだ、と考えて思い切って頼むことにしました。
結論。
高い物は美味しい。
ひょっとすると、美味しいと思いたいという主観が入っているのかも知れませんが。
そして量が多かったです。
多くて食べきるのが大変そうな看護士さんに、もう次からは頼まないで済むな、と思ってしまった私は、間違いなく小者なのでしょうね。
皆さんも満足してくれていたようなので頼んで良かったのは確かです。