『日本でいちばん大切にしたい会社』
読みました。
かなり序盤で涙が零れてしまいました。
最初に読んだ当時、経営者である私と従業員二人の企業で、働いていました。
二人の従業員はほとんどやる気が無く、何とかそれを改善するために四苦八苦しつつ、あまりの辛さに家では写経なんかをしていました。
当時読んだ別の経営者の著書に「雨が降っても経営者のせい、雪が降っても経営者のせい」というような言葉が出てきました。
悪い事があれば天候の様などうしようも無い事でさえ、全て経営者である自分が責任を負う覚悟を持つ、というような意味です。
今になって振り返ると、当時の状況でこの言葉に拘泥するのは、自身の精神にとって適切では無かったと分かるのですが。
さておき、そんな状況で読んだこの本で最も感動した箇所があります。
それはある障害者のお話です。
公的な援助により、働かなくても良いくらいのお金が毎月口座に入って来ます。
それでもご本人は働きたいので仕事をします。
どうしてかというと、働くことにより誰かの役に立てる、その事により自分が社会に貢献していて価値がある存在なんだと認識出来るからです。
つまり、人の役に立つことで自身が幸せを感じる、それが働く理由です。
私自身の企業を顧みて、改善点が色々見えました。
これを読んでから、従業員、ご利用して下さる皆様、業者さんなど、全ての人を幸せに出来る様な企業であるよう、日々努力しています。
全ての仕事をしている人、していない人にお勧めです。