愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『生きる悪知恵』西原理恵子

 

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

 

 

 

毎日かあさん、ちくろ幼稚園、ダーリンは70歳などの作者で漫画家の西原理恵子が、悩み相談に答えていく本です。

 

10代で上京して一人暮らしをしたり、自分の足で作品を売り込んで仕事を取ってきたり、子どもたちが一番手がかかる時期に旦那がアル中になったり、様々な困難を乗り切ってきた著者です。

その著者が相談に乗るので、説得力がとてもあります。

そして、実践的です。タイトルにある通り正攻法ではない、悪知恵を教えてくれます。

 

「ミスを人のせいにして手柄を自分のものにしてしまう上司を改心させる方法は?」

この相談に対する答えは、相手の悪事をみんなにさ晒せ、です。

TOEIC受験が義務付けられたが英語が苦手」

この相談に対しては、フィリピンパブに行け、です。

「20歳以上も年下の部下の女性を好きになってしまった」という男性。

さっさと当たって砕けましょう(ただし素面で) 

 

きれいごとではなく、現実に即した答えが返ってきます。

そして、うそも方便。世間版の道徳的には良くないと思われることでも、本人や周りが幸せになれるような解答をしてくれます。

このような回答は、著者ならではと思われます。

本当に役立つのは、このような解答なのかも知れません。

 

悩みのある人は、この本を読むと良いです。

似たような相談が載っていなかったとしても、こんな考え方もあるのか、と目からウロコかも知れません!