いろいろな品物であったり、習い事を10円分お願いする、という試みです。
駄菓子のようなものでなければ、10円分と言うのは、すぐには想像がつきません。
さらには、書道や英会話などの習い事、また、お笑いライブなどの10円分は、さらに想像がつきません。
そのため、本書ではそれぞれのお店や、スクールなどに実際に10円分の商品をお願いします。
まずはアメ横に行きます。
そこで鰹節だったり、マグロだったり、アメ横ならではの商品を10円分買います。
ただし、そこまでスムーズにはいきません。
なぜならお店の人は、少なくとも10円と言う単位で商品を出してはいないからです。
怒られることもあったり、説教されることもあったりしつつ、それでも何とか商談を成立させます。
それぞれ10円分だとどんなものかを、紹介してくれます。
鰹節はパックだと6グラム、10円分もらったらそれよりももうちょっと多かったです。
値段が合っていないような気もしますが、 10分帰ると言う事ができそうです。
キャビアは数粒ですが、しっかりと味わえる量のようです。
唐揚げは、ほんの1口にも満たないサイズです。
味はするけどすぐに溶けてしまい、脂っこさのようなものが足りなかったと著者は述べています。
さてスクール系です。
書道は、数十秒習えます。その時間では最初の一画、出来ればへんまで習うことができたら御の字といったところでしょうか。
語学も同じで、1分に満たない時間です。
ワンセンテンスか、一語を習うことができるか、というところです。
食べ物系だと、一応味はするので、それなりに意義はあるように感じました。
しかし、スクール系は何のためにやっているんだろうな、と言う感想が否めません。
お笑いライブを見るのは、最初の30秒ほどなので、掴みを見ることができそうです。
ひょっとしたらこの時間で完結させる、というお笑いが成立しそうな気がしました。
全体にそれはそうだろうな、という感じがしました。
しかし、それを真面目に行っているので、とてもチャレンジングな気配を感じます。
得るものは少ないかも知れませんが、何となく力を抜ける本です。