愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『シルバー川柳入門』水野タケシ 河出書房新社

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シルバー川柳専門の入門書です。

川柳は世界一短い自由な文芸です。

著者は、簡単で楽しく57577の基本が身につき、句作りが上達するように、本書を書いてくれています。

 

まずはシルバー川柳の良いところ。

お金がかからず、心の掃除ができ、褒めてもらえ、友達ができ、日記より楽で、物事を丁寧に見られ、脳の活性化になり、気持ちが若返り、人生の素晴らしさを再認識できる。

こうしてみると言う事だけですね。

 

シルバー川柳のメイク

女子会で 別墓宣言 盛り上がり

小遣いを せびる孫には 惚けたふり

人生を 登り切らずに 下り坂

時効など 認めぬ妻の 記憶力

秀逸な句がたくさんあります。ところで、大事なのは、ひらがなカタカナ漢字の使い分けであったり、細かいてにをはであったりします。

こういうところで書き写すのも、気をつけなければいけません。

実物の良さが、伝わらなくなってしまう心配があるためです。

 

シルバー川柳10カ条

1、学ぶことを真似ることからまずはじめ

2、575だけがルールと心得よ

3、他人への誹謗中傷いけません

4、川柳は楽しく生きる道具なり

5、とりあえず1日一句心がけ

6、字あまりに字足らずやがて花開く

7、身の回り喜怒哀楽がすべてネタ

8 、お通夜でも句が浮かんだらすぐにメモ

9、詠んだ句は恥ずかしがらず見てもらう

10、続ければやがてあなたの色が出る 

 

シルバー川柳物道具

1、筆記具

2、川柳ノート

3、はがき

4、入門書

5、メモ用句帳

6、辞書類

 

川柳を始めていくとテレビや新聞を見たり、ニュースをみたり、日々の生活の様々な物がネタになります。

考える癖がつくことになりそうです。

また、感情も豊かになるはずです。

これはシルバー向けではありますが、毎日が楽しくなかったり、感情が最近動いていない人には、ぜひ読んで頂きたい本です。

そして、川柳を始めてみると良いかも知れませんね。