愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『よくばり世界一周!』東條さち子

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世界一周をしてみたい、と思っている人は多いのではないでしょうか。

著者もその様に思いながらできずにいた、と言う人の1人でした。

小学生の娘さんが1人、旦那さんが1人います。

旦那さんは失業中、著者は漫画家さんです。

著者は世界一周する時間を作るために、半年分の原稿を書きためます。これで、半年間仕事を休めるという事です。

半年分仕事を先取りしてしまうというのもなかなかできることではありません。

その行動力に脱帽です。

やってやれない事は無いのですね。

 

著者は世界一周航空券、と言うチケットを入手します。いくつか種類があって値段が30から50万円です。

保険にも入ります。アフリカや南米にも行くので、検疫センターに相談して7回予防接種を受けます。

その他にユーレイルパスと言う、ヨーロッパほぼ全域列車に乗れるパスなども準備します。

出発前に合わせて約850,000円の出費になります。

 

まずはインドに行きます。駅では多くの人が寝転がったりしていて足の踏み場もない様子です。

線路には糞便がまき散らされていて、著者が見ている目の前で、おじいさんが立ちションを始めます。

街を歩いていても、安宿でも、しつこく話しかけられます。

 

イスラム圏でも、触られたり声をかけられたりが、かなり出て来ます。

ひょっとしたら、これらの国では服装や態度には、特別気をつける必要があるのかも知れませんね。

 

素敵なツーリストとの出会いもあり、友人を失う出来事もあり、やはり盛りだくさんな内容です。

世界一周を夢に持つ人は多いかと思います。

コースや寄る国や季節や期間で、様々なパターンがあります。

 その内の一つのモデルとして、とても興味深い作品です。

海外旅行に興味がある人は、読んでおいても良いかも知れません。