小説を読むのを、なるべく控えるようにしています。
なぜなら、一度読み始めて楽しくなってしまうと、寝食を忘れて読み続けてしまうからです。
しかし、そうは言ってもねが好きなので読んでしまい、ついつい楽しくなってしまうんですよね。
本作品は、そんな小説でした。
A面
鈴木は垢抜けない大学生。
慣れない合コンに参加することになり、成岡繭子と出会う。
時代は1980年代で、電話や待ち合わせや、喫煙や、クリスマスの色々など、今と全然違うということを楽しめる。
出会い、鈴木の変化と2人の恋愛が進展して行く様子が、描かれて行く。
B面
新社会人になる鈴木。
静岡から東京に出向するため、成岡繭子とは遠距離恋愛になる。
東京では寮生活をしたり、残業をしたりと、なかなか忙しい。
それでも恋人と懸命に上手くやって行こうという様子が描かれて行く。
文庫本の裏表紙に、最後から二行目で、それまでと全く違った物語に変貌する。と、書いてあります。
そこが興味をひいた所でした。
所々で何となく違和感を感じていたのですが、その理由がわかりました。
これは本当に怖い話です。
読んだ人と語りあいたい、と思う内容でした。