ビートたけしが浅草のフランス座で、芸人として修行をして足掻きながら生きていくお話です。
数十年前の浅草の様子が見て取れます。
著者は、芸能人のビートたけしです。
説明の必要が無いくらいの有名人ですが、もともとツービートというコンビで漫才をしていた事は、ある年齢より下の人はご存知無いかも知れません。
主人公は、大学生になって家を出て一人暮らしをしています。
世間では学生運動が繰り広げられていますが、それに深く参加していく分けではなく、喫茶などで過ごします。
あまり学校には通わなくなって行きます。
そして浅草のフランス座にたどり着きます。
なんとなくエレベーターボーイとして働き始め、そのうちにコントの舞台に出るようになります。
そうなると、もはや一人の浅草芸人です。
引き上げてくれたのは、深見千三郎の師匠です。
もともとは芸人になろうとすら思わずに、浅草に流れついた主人公ですが、師匠について立派な芸人を目指して努力をし始めます。
様々な芸人が売れてテレビに出たいと、コンビを組んだり、必死に足掻いている姿も描かれています。
以前『浅草キッド』という、同様の題材で同じ著者の著作を読んだことがあります。
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