愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『読書という荒野』見城徹

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読書の仕方や定義や読む本は、人によって様々です。

本書は幻冬舎を設立した著者が、かなりの覚悟であり重さというか太さというか硬さというか、そのような方法で行なっている読書について、書かれています。

 

著者は編集者です。

優れた作家に優れた作品を書いてもらうのが、その仕事です。

編集者ごとで違うのかも知れませんが、編集者という仕事の凄まじさが垣間見られます。

ほぼ毎日特定の作家と長時間飲み、語る。

ある作家の作品を丸々暗記して、本人の前でそれを披露する。

ある作家と同じホテルに滞在して、毎日数時間テニスを続ける。

 

この作者なら、これを書いたら物凄い作品が出来るだろうという、キラーコンテンツも持っています。

そして、ここぞという時に、それを出します。

郷ひろみの『ダディ』や石原慎太郎の『弟』などです。

 

とにかく著者の本気度が伝わってくる一冊です。生き方の書なのか、仕事の書なのか、それとも読書の書なのか。

いずれにせよ、読んだら熱くなれるはずです。