読書の仕方や定義や読む本は、人によって様々です。
本書は幻冬舎を設立した著者が、かなりの覚悟であり重さというか太さというか硬さというか、そのような方法で行なっている読書について、書かれています。
著者は編集者です。
優れた作家に優れた作品を書いてもらうのが、その仕事です。
編集者ごとで違うのかも知れませんが、編集者という仕事の凄まじさが垣間見られます。
ほぼ毎日特定の作家と長時間飲み、語る。
ある作家の作品を丸々暗記して、本人の前でそれを披露する。
ある作家と同じホテルに滞在して、毎日数時間テニスを続ける。
この作者なら、これを書いたら物凄い作品が出来るだろうという、キラーコンテンツも持っています。
そして、ここぞという時に、それを出します。
とにかく著者の本気度が伝わってくる一冊です。生き方の書なのか、仕事の書なのか、それとも読書の書なのか。
いずれにせよ、読んだら熱くなれるはずです。