芸術家である岡本太郎の仕事を手伝っていた著者。
ある程度年齢が離れているためか、戸籍上は養女という関係です。
実際の具体的な関係には言及してはいませんが、恋愛関係にあったようにも取れる箇所があります。
本書は、著者の考えと岡本太郎の考え方や言動をもとにして、書かれています。
執筆した時点で、岡本太郎は故人となっていて、岡本敏子もかなりの高齢になっています。
全編を通して、著者の人や優しさや恋愛に対しての讃歌が溢れています。
小さい男の子でも、それは存在すると著者は言っています。
また、岡本太郎への尊敬や好意も、とても好ましく書かれています。
偉大な芸術家であると同時に、優しさや愛情に溢れていて素晴らしい人だったことが、著者を通してとてもよく感じられます。
本書は著者による、岡本太郎と読者へのラブレターなのかも知れません。