愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『写真・図解日本の仏像』薬師寺君子

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仏像とは仏教にちなんだ制作物です。

もともと開祖である釈迦は、自らの存在を信仰の対象にするようには説いていません。

そのため、釈迦が入滅してから数百年の間は、仏像が作られていませんでした。

 

仏像は大きく如来、菩薩、命を、天部と言う4グループに分類されます。

このほかに神像や高僧像などもあります。

 

如来には釈迦如来阿弥陀如来薬師如来大日如来がいます。

菩薩には観音菩薩弥勒菩薩地蔵菩薩文殊菩薩普賢菩薩、日光・月光菩薩などがいます。

明王には不動明王降三世明王大威徳明王金剛夜叉明王軍荼利明王などがいます。

天部では、帝釈天鬼子母神毘沙門天、阿修羅、金剛力士などが有名です。

 

以上のように仏像は仏教、密教ヒンズー教など様々な教えを取り入れて作られています。

天台宗の本尊は薬師如来です。

真言宗の本尊は大日如来です。華厳宗は毘盧遮那如来です。

浄土宗、浄土真宗時宗阿弥陀如来です。

臨済宗曹洞宗黄檗宗は釈迦如来です。

日蓮宗は釈迦如来、大曼荼羅です。

 

本書を読むと、お寺や博物館で仏像を見るのがとても楽しくなります。

仏教などに興味がない人にもわかりやすく書いてあるので、とてもオススメです。