愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『公務員のお仕事と正体がよ〜くわかる本』

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公務員という人たちや、お仕事があります。

何となく楽で簡単でお給料や補償が良い、というイメージがあります。

果たして実際のところはどうなのでしょうか?

 

公務員のお客さんは一般市民です。

通常の職場での対人部署は、顧客満足などが重視されますが、公務員は必ずしもそうでは無いようです。

それは人事評価に現れています。

それでは、公務員として出世していく人は、どんな人でしょうか。

 

・市民の相談に対してあらゆる手立てを考え、アドバイスをする人

・法的に出来る事はありません、ときっぱりと突っぱねる人

・行政としてはこういう方法があるので、それでお願いします、と迅速に処理する人

 

後の例に出てくる人の方が、出世が早いです。

また、昇進試験を受けなければ、昇進の査定がなされません。

犯人をたくさん捕まえた有能な刑事が、何故か退職まで巡査という一番下の階級だったりするのも、このような公務員の仕組みから来ています。

 

公務員以外の職業を必死に頑張っている人は、読んでいて不快になるかも知れません。

仕組みが間違っていることは分かるけど、それを変えようとしたら昇進できない。

そもそも変えることなんて上司にも権限が無くて出来ない。

社会主義や公務員など、競争相手が外にいない環境はダメなんだな、という事がとても良くわかりました。