『そして、バトンは渡された』の著者である、瀬尾まいこさんの著書。
本書は2003年に発行されたデビュー2作目の作品です。
主人公は学生時代にバレーボールに打ち込んでいた女性です。
のめり込む性格で、かなりストイックに自分に対しても他の部員対しても、要求します。
そのことからある事件が起き、すっかりバレーボールから遠ざかることになります。
そして高校の講師になった主人公は、なぜかバレーボール部の顧問ではなく、文芸部の顧問になります。
1人しかいない文芸部員の男の子は、以前までサッカー部で活躍していました。
主人公から見ると、文芸部でくすぶっているのがもったいなく思います。
全編を通して、穏やかで理性的な登場人物が度々出てきます。
主人公が過去のそして現在の自分から、成長していく様がとてもすがすがしく描かれています。
まだ読んでいないのですが、新作も読んでみたくなりました。