愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『マザー・テレサ語る』

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本書の主人公であるマザーテレサは、マケドニアスコピエで生まれました。

18歳でロレット修道会のシスターとしてインドに渡ります。

 36歳です神の啓示を受け、神の愛の宣教者会をつくります。そこで貧しい人々や孤児、難病患者の救済活動をします。

スラムの人々と共に暮らし、宗教や民族の壁を越え、愛の奉仕を実践するマザーの姿は、全世界で共感を得ます。

シュバイツアー賞やノーベル平和賞を送られました。

 

マザー・テレサが名刺と呼んで人々に気軽に手渡している者には五行の詩が描かれています。

沈黙の果実は祈りである

祈りの果実は信仰である

信仰の果実は愛である

愛の果実は奉仕である

奉仕の果実は平和である

 

本書はマザー・テレサと活動している、シスターやボランティアの人たちが語る話などが紹介されています。

シスターたちの中には、医療に携わる人もいます。その人が治療を必要とする人に、医療を施したりします。

また、居場所や食べ物を提供する場合もあります。

 

活動の中で、沈黙し黙想する時間があります。

この時に、宗教は問われません。カトリック教徒でも、キリスト教徒でも、その他の宗教でも、何でも構わないのです。

 

マザーたちは、全ての人に愛を与えています。

そして、寛容です。

間違いなく多くの人が、マザーたちによって救われたはずです。

ここまででは無くても、同様の考え方を出来る人が増えれば、世の中はもっと良くなるはずだと感じました。