企業家として活躍していて、時代の寵児、とまで言われた堀江貴文。
その著者が、刑務所に収監されて、悪戦苦闘する日々を描いたのが本書です。
刑務所内部のことを知る、という意味でも、著者の人となりを知る、という意味でも、大変色々な事を知ることができて楽しめます。
封筒を作る作業をする著者。
またそのうち、衛生係としての仕事もするようになります。
作業や刑務所の管理などでPCを導入すれば良いのに、などと考えるところは、著者ならではの目線でしょう。
所内の作業では、驚くほど低賃金しかもらえません。最低賃金はガン無視ですが、そういう規定なのです。刑罰の一つと考えたら、仕方ないのかも知れません。
しかし、著者はそれでも一生懸命に仕事をします。しかも、いかにしたら作業効率が上がるか、などを考えて楽しみながら。
ここから、著者がお金のためでは無く仕事を していることが見て取れます。
そして、東日本大震災の被災者に、募金をします。
どんな状況でも前向きで、しかも優しさのある著者に、とても好感を持ちました。