著名な中国発の著書である『論語』を、渋沢栄一が解説した本です。
文、行、忠、信
まなび、行い、人のために尽くし、信義を重んじる。司馬温公、菅原道真、水戸光圀などがそれにあたる。
人の上に立つなら、弘毅であれ
器量を大きく広くもち、強く断行する。
徳川家康がこれにあたる。
周公旦の才美がある人でも、奢り物惜みするならば、すべてとるに足らないものになる
諸葛亮孔明も同様のことを言っている。
孔子は極端に走らず、中庸を保つのが理想である、という気持ちを持っていました。
人物としても同様で、一見温和に見えるけれども厳粛で激しいところがある。威厳があるけれども、優しい所があると門人に表現されていました。
孔子も渋沢栄一も、自らを高めようとしてその努力を続け、それを人のために使おうと心がけた人です。
論語の解説をするのに持ってこいの人が、書いた著書と言えます。