レイシストという言葉が、この物語のキーになります。
主人公は白人の父と日本人の母を持つ少年。
著者である母との対話や、学校での出来事を中心に物語は進んで行きます。
人種差別、階級差別、子どもと大人。
それぞれの違いや問題が提起される出来事が、次々と起こります。
それに対しての著者の意見と、主人公の意見。
著者には、主人公が学校で上手く過ごせるように、とか、より良く成長するように、という感情が見えます。
多くの人物であったり、意見が出てきます。
読むとおそらく全ての読書が、何かしらを考えるような、そんな内容です。
現実社会でもそうですが、登場人物のそれぞれ全てが、自分の考えが一番正しい、と思っています。
そこが、読んでいて違和感であったり、苦痛であったり、といった物になるかも知れません。