愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ

f:id:kazuyoshisan:20191224211754j:image

レイシストという言葉が、この物語のキーになります。

主人公は白人の父と日本人の母を持つ少年。

著者である母との対話や、学校での出来事を中心に物語は進んで行きます。

 

人種差別、階級差別、子どもと大人。

それぞれの違いや問題が提起される出来事が、次々と起こります。

それに対しての著者の意見と、主人公の意見。

著者には、主人公が学校で上手く過ごせるように、とか、より良く成長するように、という感情が見えます。

 

多くの人物であったり、意見が出てきます。

読むとおそらく全ての読書が、何かしらを考えるような、そんな内容です。

現実社会でもそうですが、登場人物のそれぞれ全てが、自分の考えが一番正しい、と思っています。

そこが、読んでいて違和感であったり、苦痛であったり、といった物になるかも知れません。