愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『遺品整理屋は見た!』吉田太一

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遺品整理屋は、主に一人暮らしの方が亡くなった際に、その遺品を整理する、という仕事です。

 

遺品整理を頼むということは、遺族がそれを出来ないことを意味します。

大概は一人暮らしで、死後発見されるまでに時間が経っています。

 

死臭。

多量のウジ虫。

黒雲のようなハエの大群。

壁一面のゴキブリ。

読むだけで怖気を振るうような現場が、これでもかというくらいに、登場してきます。

溶けた人間で足を滑らせる場面は、まさに壮絶です。

また、数千本のAVが置いてあったり、女性物の下着が戦利品のように飾ってあったり。

出来れば亡くなる前に、ご自身は片付けて置きたかったでしょうね。

 

なかなか出来ない仕事で、頭が下がる思いです。