愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子

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作家である佐藤愛子の著書。

2〜30年以来の久しぶりに読みました。

気がつけば90歳になっていたのですね。

 

よく怒っています。

新聞の人生相談に。

過剰だと思える裁判の判決に。

水の流し方が分かりにくいトイレに。

 

怒りというものは、基本的に利己的で良くはありません。

しかし、著者は怒りを面白く書いています。

娘さんに軽くたしなめられる描写を入れたりして。

そのためか、怒っている著者に、愛敬さえ感じます。

文字が大きくなっていたのも、お年寄りに読みやすいように、という気遣いがうかがわれて良かったです。