愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

「愚者の道』中村うさぎ

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愚者。

賢者の逆にいる存在として、本書で出てくる言葉です。

賢者の石があるように愚者の石、という物が存在していて、それを著者は持っている。

つまり著者は、正真正銘の愚者、という事です。

 

世の中には多くの愚者がいます。

と言うよりは、ほとんどの人が愚者のようなものかも知れません。

著者ほど激しくは無いでしょうけど。

 

そして著者は、多くの愚者とは違って、的確に語る言葉を持っています。

それがこの著書の素晴らしさとして、結実しているように思えます。