愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『菜根譚』洪自誠 祐木亜子訳

 

中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

 

明の時代に、活躍していた学者が著者です。

タイトルは(堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる)。

という言葉に由来しています。

儒教、仏教、道教を学び、足りない部分を他から補い、本書は作られました。

 

相手と時代に合わせて生きる

 

後半生こそきちんと生きる

 

人目につかない場所で徳を積む

 

どこにいても心を自由にする

 

粘り強く努力を続ける

 

世間との関わりを減らす

 

どうにもならないことを悩まない

 

心を落ち着ける

 

名声欲を捨てる

 

口に出す前によく考える

 

つまらない人物を憎まず立派な人物に媚びない

 

言葉で人を救う

 

客観的に物事を見る

 

後悔しない行動をとる

 

常に学び続ける

 

常に無心でいる

 

まさに、仏教や儒教などの良いとこ取り、というような内容です。

後藤慶太、田中角栄川上哲治吉川英治などが、座右の書としていました。

理想もあり、現実に即した部分もあり、実践しやすいのが、本書の良いところのような気がします。