シャカ族の王子シッダルタが、悟りを開いてブッダになり、様々な教えを残す物語です。
巻末でも書いていますが『ブッダ』は厳密な伝記ではなく、手塚治虫解釈したお釈迦様の物語です。
それをしっかり認識して読む必要はあります。
永遠の時と空間にとって、人の一生などほんのひとかけらの氷の粒にすぎない。いま、生きて美しく輝くとみれば、つかのまに消え去って、時の流れの中にとけこんでしまう。
この世にあるものは1秒もとまってはいない。
怒りに自分を見失うな。
死を恐れない秘訣ってあるのかい?
なーんにも考えないこと
おいらはケダモノとおんなじだと思いこまなきゃだめだと思うな。
この世の中は助け合ってできているのだ。
原因があれば結果が生まれる。
私もいつか死ぬ。しかし、教えだけはみんなに残す。
物語なので、正確な仏教とは異なる部分が多数あります。
しかし、同じ部分も多数あり、ためになる部分も相当あります。
子どもも大人も楽しめてためになる一冊です。