しかし呉に陸遜が現れ、蜀軍は敗退させられます。
そしてついに、劉備は息を引き取ります。
劉禅に才能がなければ孔明が帝位につくように、と遺言を残します。
劉禅は、その幼名から阿保の代名詞となるほど、愚鈍です。
この遺言を守っていれば、中国の歴史は変わっていたかも知れません。
泣いて馬謖を切る。
出師表。
死せる孔明、生ける仲達を走らす。
有名なシーンが続きます。
曹爽からクーデターで、司馬懿が魏の実権を握ります。
長かった三国志は、これで終わりです。
この後、晋も数十年で滅亡します。
そうしてみると、三国志の始まりも終わりも、歴史の一部に過ぎないのですよね。
それでも、魅力的な人物がたくさん出て、様々な出来事があり、とても興味深く読めました。