愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『90分でブラックホールがわかる本』福江純 カサハラテツロー

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ブラックホールは誰もが聞いたことがあり、ある程度知っていると思っているものではないでしょうか。

しかし実は、その存在は完全に確認されているわけでは無いのです。

そもそも光を吸い込むので、目に見えるものでもない、とも言われていました。
本書では、そんなブラックホールの秘密を明らかにしたり、誤解を解いたりして、丁寧に解説してくれています。

ブラックホールは強い重力を持ちます。

近くにあるガスが吸い寄せられて、エネルギーが発生します。
ガスの粒子同士はぶつかり合い、光が発生します。これにより、ブラックホールを見ることが出来ます。

ブラックホールは、排水口に水が吸い込まれるように、ガスを吸い込みます。
詰まった時のように、吹き出すこともあり、これをブラックホールジェットといいます。

アインシュタイン博士の一般相対性理論により、その存在が理解されました。

ブラックホール周辺のガスやジェットはまだ見えていません。
2020年現在では、ブラックホールについての知見は、まだスタートラインに立った程度です。