愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝』石原道博編訳

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魏志倭人伝

外から見た我が国についての、最も古い記載だと、歴史の授業で習いました。

本書で我が国は、倭国と呼ばれています。

唐の時代から、日本と呼ばれるようになります。

 

倭国は東南大海にあり、山島の地。

百余りの様々な国がある。

男は顔や体に入れ墨をする。風俗は淫らではない。糸を紡ぎ、綿などを生産する。

牛、馬、虎、豹、羊、鵲はいない。

矛、楯、木弓を用い、みなはだし。

温暖で生野菜を食べる。

その他、卑弥呼が納めていること、占いをしていたこと、その死後に国が乱れたことなどが、丁寧に書かれています。

 

日本のルーツを知るには、古事記日本書紀が良いのは確かです。

本書は外から見た日本、つまり客観的に見た日本が書かれている点で、とても貴重です。

時代が違うとこんなにも違うのか、と驚くことがたくさんありました。