愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『斎藤孝の天才伝 夏目漱石』斎藤孝

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近代日本の小説で、あらゆる物を書いた、と言われている夏目漱石

本書はその天才の人生や行動を振り返り、実像を浮かび上がらせています。

留学をしたが、傍目には失敗の成果しか得られなかったこと。

ずっと小説を書きたかったが、そうも行かずに教師で糊口を凌いでいたこと。

そうとは言え、人を育てるのに熱心で、数多くの著名人がその門下にいること。

気難しいと言われる部分もあり、人を受け入れる度量もあり。

色々な葛藤や考えや経験があった人なのだと、本書は教えてくれます。