戦前の東京に暮らす著者。
イギリス外交官である夫の赴任とともに、来日しました。
その著者が、日本や日本人などを観察した事を、温かい眼差しで見つめて詳細に書き残してくれています。
使用人の気遣いの仕方。
よく笑う様子。
エルとアールの発音を使い分けることが出来ないので、全部アールになっている。
モガ
モボ
カフェバー
ミルクホール
人柄なのでしょうか、生き生きとした楽しそうな風景や人々が浮かび上がる文章です。
実は当時は、世界恐慌や国際連盟脱退など、日本の状況はかなり悪かったはずなのです。
それでも町の人々は明るく生きていたのか?
著者に対してよく振る舞っていたのか?
実際はわかりませんが、読んでいて穏やかな気持ちになりました。