お笑いコンビB &Bで活躍した、島田洋七氏が著者です。
本人の幼少期から中学校を卒業するまでの、自伝的な小説です。
タイトルのがばいばあちゃんとは、佐賀の方言で、すごいばあちゃんという意味です。
家庭の事情により、騙されて(‼︎)都会の広島から佐賀へ転居させられた著者。
まだ小学生です。
さらには、その日からおばあちゃんと、たった二人の生活。
そして、それは物凄い貧乏生活でした。
当時は今よりみんな貧かったとはいえ、群を抜いていたであろう極貧エピソードの数々。
しかし、そんな事はものともせず、明るく楽しく暮らすおばあちゃん。
そんなおばあちゃんのお蔭で、著者にも悲壮感はありません。
漫才師の著者には、そこまでの巧みな文章力はなく、文字数も少ないです。
しかしだからこそ、悲しい場面でも楽しい場面でも、読者の心を動かす作品になっている気がします。