愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『死ぬときに後悔しない方法』セネカ

ローマ時代の哲学者である、セネカの書簡などを抜粋したものです。

死がすぐ近くにあるような時代だったようで、自身もネロ王に自殺を命じられて、壮絶な最後を遂げます。

 

徳を守り、精神的な高みに至れば、奴隷や囚人や追放者であっても幸福を得られる

 

我々を縛り付けている鎖は、ただ1つ生きることへの愛着

 

死は生まれる前と、生きた後にある

1000年前に生きていなかったのも、1000年後に生きていないのも同じことである

 

長生きは時間ではなく、人生を生き尽くすこと

 

もう少し生きたい?

快楽をやり尽くしたはず。しばらく生きたところで、目新しいものなどない

 

生まれた時に与えられた命より、さらに素晴らしい命を宇宙に返す

 

よく生きるには、長生きをしない方が良いこともある

 

死が怖いと言う理由で先に死ぬことはない。

処刑人を待てば良い

 

自分が良しと思えるのが、良い死に方

 

他人から物を奪って生きるのは、道理に反する

 

死ぬときに後悔しないとは、すなわちよく生き尽くすことであろう。

ある意味では、私たちは他者の命を奪い続けて生きている。

それでも価値があることをしていければ、自分は生きている甲斐があるのかも知れない。