競輪は日本で、最も割りの良い、と言われている賭け事です。
本書は、その競輪レースの結果を予想する職業である「予想屋」のお話です。
予想屋は、競輪場にお店を出して、自身の予想を相手に売ります。
著者は親の代からそれを生業としています。
ビックリしたのですが、同じレースでも、相手により予想は違うそうです。
好みの選手や買い方に合わせるのだとか。
そう聞いてみると、なるほどという気がします。
収入はその予想だけではありません。
予想が当たった暁には、ご祝儀がもらえます。
そのため、誰にどんな予想を売ったのか、全て憶えておく必要があります。
取りっぱぐれてしまわないように、です。
決して健全な世界の話では無いのですが、生き生きとした何かがあるように感じました。
近所に競輪場があるので、初めて行ってみようと思います。