愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『死体は語る』上野正彦

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監察医という職業があります。

不明死があったときに、その死体を検案して、死因を追及するという仕事です。

 

股間が無くなったホームレスの遺体は、そこをネコに食べられた、事件性のないものだった。

 

遺産相続の際には、いつ亡くなったのかを医師が決めることで、遺産の分配が変わることがある。

 

現場の状況と、遺体の状態を検査しながら死因を突き止めていく過程は、病理診断医が症状と検体で診断していくのと似ているように感じました。

ある意味では、医師の中の医師、とも言える仕事かも知れません。