愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『お坊さんが困る仏教の話』村井幸三

f:id:kazuyoshisan:20201229091751j:image

戒名って、要る?

そもそも私は仏教徒だったっけ?

多くの日本人は、そんな感覚なのではないでしょうか。

 

人は他人は死ぬが自分が死ぬとは思っていない

 

原子仏教に霊魂はない

 

49日は道教と仏教の合作

 

現在の日本人が触れる仏教は、日本仏教とも呼べるもので、本来のものとはかなり違っている

 

涅槃:煩悩から解き放たれた世界、現世にある

 

釈迦仏教と大乗仏教は、まったくの別物

 

空= 0

色=もの

色即是空=すべてはゼロから始まりゼロに戻る

 

お経は漢文のままだからわかりにくい

日本語訳をしていない

昔の日本の貴人は漢語も読めたから、そのようになっている

 

お経は釈迦の語ったものではなく、仏教学者の創作も、かなり混じっている

中国でその区別がわからず、全て正統と勘違いされた

 

徳川家康の戒名は19文字

紀伊国屋文左衛門の戒名はたった6文字

 

成仏は戒名の位と関係がない

 

宗教は人の死に対する恐怖につけ込んだ商売だと、揶揄されることがあります。

その所以の一端を、解き明かしてくれる著書です。

死ぬ前に読んでおくと良いかもしれませんね。