2021-01-05 『生き物の死にざま はかない命の物語』稲垣栄洋 農学博士である著者の専門は雑草生態学です。 同名の著書があり、本書はその続編です。 極寒のなか絶食をして卵を守り続けるコウテイペンギン。 一年半の子育てを繰り返すツキノワグマ。 生まれてから屠殺されるまで自由がないウシ。 今回は死にざまだけでなく、生きざまとも言える部分がかなり書かれています。 また、寄生生物に侵されたカタツムリ、カマキリ、アリ。 本当に悲哀に満ちた物語と言えます。 それを農学博士の視点から、また、文学的な筆致も用いて書かれている本書は、様々な意味で読む価値のある一冊です。