愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『100分de名著 ロウソクの科学 ファラデー』吉野彰

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リチウムイオン電池開発の貢献により2019年にノーベル化学賞を受賞した、吉野彰氏が著者です。

リチウムイオン電池は電気自動車にも搭載されていて、化石燃料に依存しない社会実現の可能性を秘めています。

ファラデーは、クリスマスに子供たちへレクチャーをしました。ロウソクの化学は、それを書籍化したものです。

ろうそくは水素と炭素でできています。

それが燃えると、水素は水になり、炭素は二酸化炭素になります。

なくなったように見えますが実際は存在しています。

 

表面張力=液体や固体が表面を小さくしようとする力、これにより水滴は丸くなります。ろうそくの芯の中でもこの働きがあり、溶けた蝋が管を上ってきます。

 

何かで新しい結果が得られた時、必ずその原因を考えるようにする

 

常に疑問を持つ

 

ろうそくの炎の青色は、化学物質の色である。高温だから青いわけではない

 

ろうそくの炎に温められ上昇気流が生じる。それにより炎は雫形になる

 

常識には条件がある

それが外れたら?

非常識なこと、大発見が起きるかもしれない

 

常識は超えるには

1、常識を理解する

2、常識が成立する条件を把握する

 

実てもいない人間が頭を垂れるな

尖っていて良い。そういう人がブレイクする

 

サスティナブル:環境保全しつつ維持できること

 

地球環境問題

環境、経済性、利便性

現在はそれぞれ3つが対立してしまっている

 

完全にある事実は、絶対に否定しない

 

常識を超えていくための条件なんて、考えたこともありませんでした。

著者は論理的にそれを説明しています。

それがあってこそ、大発見が出来る、ということなのでしょうね。